『ドラッカー365の金言』6月7日・『創生の時の』より
昇進するということは、立場が変わるということ。これは、至極あたりまえのことなのだが、昇進した当人は自分が今までやって来たことが評価されたという意識があるので、今までのやり方を踏襲してしまうのだろう。
しかし、立場が変わるというのは環境が変わるということなのだから、その環境に適応することが最も重要なことだ。本来、昇進するような人物は適応力があるはずなのに過去の成功が邪魔をしてそのことを忘れてしまう。
成功体験が環境適応力を損なうというのは、なにも個人だけの話しではない。新しい技術が出てきた時に、一世代前の技術のトップ企業が、古い技術に固執して業績を落とす例は枚挙に遑がない。
環境適応、つまり、状況の変化を素早く見抜いて適切な対応をすることが大切だということだろう。
- 作者: P・F.ドラッカー,Peter F Drucker,中内功
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1995/05
- メディア: 単行本
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