2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラッカー365の金言』6月30日・『未来企業』より

昨日のエントリーで「ドラッカーは NPO にかなり肩入れしている。」と書いたけれど、今日の頁を読んでその理由が分かった気がする。 NPO にこそマネジメントが必要……いや、むしろ純粋にマネジメントを適用できるからこそ、ドラッカーは NPO を重要視している…

『ドラッカー365の金言』6月29日・『未来への決断』より

ここで挙げられている NPO に対する政府の対応は、いかにもありそうなストーリーだと思う。 なぜ NPO なのかについては、6/24の頁で NPO だけが都市を文明化できると言っているように、ドラッカーは NPO にかなり肩入れしている。未来への決断―大転換期のサ…

『ドラッカー365の金言』6月28日・『「経済人」の終わり』より

ここでいう経済発展を、個人に置き換えて個人の所得増と考えると、より理解しやすいと思う。所得を増やすことは、うっかりするとそれ自体が目的化してしまうけれども、本当はより良い人生をおくるための手段にすぎない。社会は個人の集合なのだから、この考…

『ドラッカー365の金言』6月27日・『マネジメント』より

この頁の金言はドラッカーが常に主張していることのひとつ。 本文では、マネジメントに携わる者が果すべき三つの要素と、マネジメントの権限の基盤が挙げられているが、どれもこの上なく分かりやすく書いてあるので、敢えて解釈する余地がない。 最後に述べ…

『ドラッカー365の金言』6月26日・『ミーティング・ザ・マインズ』より

ここで取り上げられている「ピアノの巨匠」の話しは、示唆に富んだとても良い挿話だと思う。この話しだけでこの頁で言いたいことは全て伝わるけれど、自分なりに思う所があるので、蛇足は承知でちょっと述べてみたいと思います。 一見単純な繰り返し作業であ…

『ドラッカー365の金言』6月25日・『企業とは何か』より

昨日(6/24)の頁で、企業には市民性を提供することができないと言っているのに、なぜ改めて企業が選民主義的であるという文章を引用しているのかと思ったら、昨日の頁は 2002 年発行の『ネクスト・ソサエティ』からの引用で、今日の頁は 1946 年発行の『企業…

『ドラッカー365の金言』6月24日・『ネクスト・ソサエティ』より

「都市の文明化が課題」というドラッカーは現在の都市は文明的でないと考えているのだろうか。言われてみると、今の日本の都会でも隣人とのコミュニケーションが希薄になっていることが問題視されている。それを考えると、たしかに人と人が連帯しないような…

『ドラッカー365の金言』6月23日・『傍観者の時代』より

各々の職場での仕事の内容は、そこで働いている当事者が一番理解しているのだから、彼らに権限と責任を与えるのが合理的なのだろう。特に今日のように、状況が急速に変化している世の中では、個々の局面において迅速な判断が求めらるので、上の意見を仰いで…

『ドラッカー365の金言』6月22日・『創生の時』より

昨日(6/21)の頁でも言っているように、ドラッカーの言う仕事とは人生の意義に通じている。 本文では「道しるべ」という言葉を使っているけれど、僕には求道という言葉が思い浮かぶ。自分が望む仕事に従事するのであれば、道を求め、道を極めるべきだというこ…

『ドラッカー365の金言』6月21日・『抄訳マネジメント―課題・責任・実践』より

さて、挑戦初日のページは…本文が四行しかありません。それだけ、根源的な内容ということなのでしょう。最初のエントリーとしては相応しいかもしれません。 裏から解釈すると、人は金銭面での不安が無くても、自らの役目や目標を持てなければ健全に生きるこ…

明日から始めます

ある程度以上に熱心なドラッカリアンならば、『ドラッカー365の金言』を、ベッドサイドやオフィスの机の手の届き易い場所、あるいは自宅のトイレの入口の脇の本棚などに置いて、毎日一頁ずつ、書かれている内容と対話する。という経験があるのではないかと思…