明日から始めます

 ある程度以上に熱心なドラッカリアンならば、『ドラッカー365の金言』を、ベッドサイドやオフィスの机の手の届き易い場所、あるいは自宅のトイレの入口の脇の本棚などに置いて、毎日一頁ずつ、書かれている内容と対話する。という経験があるのではないかと思います。いや、ドラッカリアンでなくても、この本を手にした人は誰でも、実践するかどうかは別として、そのようなことをやってみようかと考えるのではないでしょうか。

 もちろん僕もそのような中の一人です。

 しかし、実際にやってみると、自分の理解が正しいのかどうか不安になってきます。この本は一頁の中の、テーマ、金言、引用文(本文)、 ACTION POINT (以下 AP)の合わせて二十行足らずの文章から、そこで言わんとしていることを汲み取らなければならないので、実は非常に高度な読解力を求められるのですね。もちろん、端的で判り易い場合も沢山あるのですが、何度読み返しても、金言と引用文、あるいは AP との関連性が理解できないことも少なくありません。そのように難しい頁に当った日は、一人でやってると「まあ、今日はいいか…」と諦めてしまいます。

 でも、折角 365 日分揃っているのに、飛ばしてしまうのは残念です。だからといって、無理矢理に解釈するのも、胸の中にモヤモヤが残って気持ち良くない。

 それならば、公に公開されたダイアリーに毎日書くと宣言してしまって、書かざるを得ない状況にしてしまったらどうだろうか。難しくて無理矢理に解釈した所も、運が良ければ熟達したドラッカリアンの目に止まって、コメントで「おまえ、なにも判ってないな…これは、こういうことだよ。」ってな具合に、正しい解釈を教えてもらえる可能性もあるし、さらに、僕と同じように一人で取り組んでいて、他人の意見を聞いてみたいと思ってる人とも、コメントで意見交換できたらいいな…と、いうような虫のいい考えで、この無謀な試みを始めることにしました。

 原則として、日記の本文には、その日の『ドラッカー365の金言』の解釈だけを書くことにしようと思います。また、著作権に対する配慮として、本書からの引用は極力行わないようにしたいと思います。エントリーのタイトルも本来ならばテーマ部分を使いたい所ですが、敢えて日付と引用元のタイトルだけにします。ただし、解釈する部分の対象を示すために、本文の中から単語の組み合わせ程度は引っ張ってくる必要はあると思いますが、なるべくそれも控えるように心がけます。

 つまり『ドラッカー365の金言』を持っていない人には、なんのことやら判らない内容になってしまうと思います。でも、親愛なるドラッカーと、素晴らしい翻訳をして下さった上田惇生先生を始めとして、僕をドラッカーに出逢わせて下さった方々の権利を侵すようなことは、絶対にしたくないので、致し方ないことだと思います。

ドラッカー 365の金言

ドラッカー 365の金言

The Daily Drucker: 366 Days of Insight and Motivation for Getting the Right Things Done

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