2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラッカー365の金言』4月30日・『新しい社会と新しい経営』より

雇用を生み出すということは、企業の社会的責任の重要な部分だと思う。もちろん、それだけが目的ではありえないけれども、企業を取り巻く社会が安定していなければ、企業の持つ使命を果すことも出来ない。社会と企業、そしてそこで暮らし、また働く人々とは…

『ドラッカー365の金言』4月29日・『マネジメント』より

仕事をしてその対価を得るプロフェッショナルにとって、根源的で最大の責任は「最善を尽くす」ことだ。そしてそのために一番大切なことは、顧客に対して隠し事をもたないことだろう。もちろん、技術的やノウハウといった面での機密は必要だろう。けれども、…

『ドラッカー365の金言』4月28日・『すでに起こった未来』より

西洋の倫理感は「原則主義」に寄りがちな所があると思う。その中では、今日の本文で挙げられているような決疑論的な話は、意識的に語られないと忘れられやすいのだろう。逆に日本人には、決疑論的な考え方のほうが馴染みやすい。落語や講談、歌舞伎などの古…

『ドラッカー365の金言』4月27日・『すでに起こった未来』より

今日の頁は、明日の頁に向けての前提を挙げているだけなので、解釈のしようがありません。敢えて何かを述べると、今日の本文でドラッカーは、「西洋の基本公理」とか「キリスト教の伝統」といった例を挙げて、提議を明確にしているけれども、たしかに西洋の…

『ドラッカー365の金言』4月26日・『ピーター・ドラッカー特別インタビュー』より

売り上げや利益を上げることに長けた人物が、必ずしも企業のトップとして相応しいとは限らない。しかし、業績が上がるということを否定することは難しい。しかも、バブルの時に大きな利益を挙げるのは、それを取り仕切る人物の能力に関わらない面もある。け…

『ドラッカー365の金言』4月25日・『傍観者の時代』より

今日の金言で挙げられていることは、誰でも知っているはずの言葉だろう。ただし、前半の文は直感的に理解できるけれども、対になっている後半の文は、「権限」と「責任」がお互いに支えあっているという構造をイメージしないと、実感として理解しづらい。そ…

『ドラッカー365の金言』4月24日・『未来への決断』より

今日の本文の冒頭で述べられている、利益の意味は、とても大切な考え方だと思う。当たり前のことだけれど、企業にとっての最も正統で妥当な評価は、その利益だといえる。もちろん、短いスパンでの利益の多少に囚われるのは良くない。しかし、長期的に安定し…

『ドラッカー365の金言』4月23日・『創造する経営者』より

人事、特に昇進は、その組織の明日の姿を作り上げる仕事だと思う。そしてそれは、今日、組織に属する人たちに、組織が目指す姿を提示していることになる。今日の頁の金言はで述べられている「重要」というのは、そういう意味でもあるだろう。創造する経営者 …

『ドラッカー365の金言』4月22日・『傍観者の時代』より

今日の本文で挙げられている二つの実例は、人物を評価する上で大切な見方を端的にあらわしていると思う。最初の事例はちょっとしたジョークとしても、覚えておく価値のあるエピソードだ。一方、後の事例は、話しとしては地味だけど、つい見落としがちになる…

『ドラッカー365の金言』4月21日・『傍観者の時代』より

マネジメントのもっとも大切な仕事は確かに人事だろう。マネジメントとは他人に仕事をしてもらって、成果を挙げる仕事だといえる。ならば、マネジメントが組織の成果にかかわることができるのは、個々の仕事に成果を挙げられる人物を配することと、配下の人…

『ドラッカー365の金言』4月20日・『非営利組織の経営』より

確かに、トップの承継は難しい人事だとは思う。しかし、本文で挙げられている行なうべきでないことは、文面通りで理解できるし実践できる。そして、前向きな方法として挙げられていることは、仕事を見極めその仕事に適合する人物を選ぶということで、実はこ…

『ドラッカー365の金言』4月19日・『非営利組織の経営』より

今日の本文で挙げられている五つのルールの中でも、第一のルールがなによりも大切だと思う。残りの四つは知識とし知っていれば、実践することができる。しかし、第一のルールは自分の考え方として、しっかり根付かせておかなければ実践できない。しかも、こ…

『ドラッカー365の金言』4月18日・『プロフェッショナルの条件』より

今日の本文で挙げられている五つの手順のうちの四つまでは、仕事を見極めた上で、その仕事に最的な人物を探すという流れになっている。そして、最後の手順は、任命した人物に自らの任務を理解させるための、とても具体的な方法だと思う。最後の手順では十分…

『ドラッカー365の金言』4月17日・『非営利組織の経営』より

今日の金言は、ドラッカーが良くいっている「人の強みを活かせ」というテーマを表現したものの中でも、格別に分かりやすく表現されていると思う。要するにこういうことだ、と、誰にでも理解できるし、容易に他人に話すことも出来る。頭の隅にしまっておいて…

『ドラッカー365の金言』4月16日・『マネジメント』より

能力のある人物ほど、自分の仕事に誇りを持ち、その仕事の本質を理解している。そのような人々を惹きつけるためには、彼らを尊重する気質を組織に備える必要がある。その上で、彼らがやりがいを感じられる仕事を用意できれば、自ずと人は集まってくる。その…

『ドラッカー365の金言』4月15日・『非営利組織の経営』より

人に能力を発揮させるには、適切な場を与える必要がある。誰にでも適正な場はあるはずだ。人を場に配置する立場にあるならば、その人々に最的な場を与える責任がある。そして、個々の持ち味を引き出し最的な場を見極めるには、相手と向き合い、相手を知る必…

『ドラッカー365の金言』4月14日・『状況への挑戦』より

基本的に、経営者というものは孤独な存在だと思う。今日の本文で挙げられているスローンほど、厳格な考え方に基づいて行動していなかったとしても、孤独にならざるをえない。だから、経営者同士のコミュニティが多く存在するのだと思う。であるならば、孤独…

『ドラッカー365の金言』4月13日・『「経済人」の終わり』より

今日の頁は、ドラッカーのチャーチルへのオマージュだ。そして、そこまでドラッカーに認められたチャーチルの行動を集約したものが、今日の金言だろう。つまり、理想的なリーダの実例がチャーチルであり、その実例から導き出された行動規範が今日の金言なの…

『ドラッカー365の金言』4月12日・『「経済人」の終わり』より

チャーチルが本物のリーダであるということを疑う余地はないだろう。しかし、それでも今日の本文にあるように、実際に舞台に上がり成果を挙げるまで、ほとんどの人は彼に期待をしていなかった。そんな、中でドラッカーは何を見てチャーチルに期待することが…

『ドラッカー365の金言』4月11日・『非営利組織の経営』より

人の話しを聴くということは、誰でもできることではあるけれども、正しく行なうことは意外と難しい。今日の本文では「スキルではなく姿勢である」と書いてあるけれども、コーチングでは、最も大切なスキルだとされている。特に、上下関係があると、より難し…

『ドラッカー365の金言』4月10日・『非営利組織の経営』より

今日の本文にあるように、あらゆる組織が必ず危機に見舞われるのであれば、危機の到来を予期することは簡単なことだ。危機は訪れると考えていれば良く、迷う必要はない。それを前提とすれば、あとは、その危機に対処できる組織を速やかに築くだけだ。そして…

『ドラッカー365の金言』4月9日・『マネジメント』より

今日の本文は、全て逆説的に表現されているが、このように、なにをすべきでないかという表現の方が行動しやすいと思う。 理想的な行動というのは、大抵は誰もが知ってはいるけれども、実現できずにいることではないかと思う。どうしたらそれが出来るのか判ら…

『ドラッカー365の金言』4月8日・『変貌する産業社会』『非営利組織の経営』『プロフェッショナルの条件』より

今日の金言や本文で挙げられている「範となるべきこと」とは、一般的な意味もあるが、リーダ自身の「強み」という面もあると思う。単に模範的な行動を行なうだけでは、その人がリーダである意味が薄れてしまう。リーダとなるべき強みを活かすことが、リーダ…

『ドラッカー365の金言』4月7日・『経営者の条件』より

リーダの能力が組織の能力であるという言い方は、ちょっと言い過ぎだと感じるかもしれない。しかし、リーダの役割が組織を構成する人々の能力を引き出すことだと考えれば、人々の能力をより的確に引き出すことが、組織の成果につながり、結果として組織の能…

『ドラッカー365の金言』4月6日・『マネジメント』『非営利組織の経営』より

リーダの存在意義は、組織の成果を高めることにあると思う。そして、組織とはそこに集まっている人々のことでもある。つまり、リーダとは組織を構成する人々が存分に能力を発揮できるように取り計らうことが仕事であり、人々のやる気を引き出すことに長けた…

『ドラッカー365の金言』4月5日・『非営利組織の経営』より

今日の金言は、本文でも述べられているように、リーダを選ぶための判断基準として明解なイメージを与えてくれると思う。 ただし、今日の本文の第一、第二の要素も忘れてはいけない。強みを活かすことはマネジメントの基本だし、ニーズに応えるのは組織の存在…

『ドラッカー365の金言』4月4日・『変貌する産業社会』より

マネジメントを行なう時に、組織を構成する人々の成長を意識することは大切なことだと思う。しかし、さらに組織の成長まで意識していることは少ないかもしれない。 そして、人の成長と組織の成長は、お互いを高め合う構造にある。人の成長がなければ組織の成…

『ドラッカー365の金言』4月3日・『マネジメント』より

今日の金言にあるように、組織はそれを構成する人々の能力を組み合わせて、その総和を越えた成果を上げることだろう。 本文で挙げられている四つの項目のうち、最初の二つは組織の志を高くするべきだということを述べている。そして、後の二つは、組織を構成…

『ドラッカー365の金言』4月2日・『マネジメント』より

今日の頁は、組織において、マネジメントは形態的に木構造であるだけでなく、内面的にもフラクタル構造であるべきだといっている。フラクタルは自然界のあらゆる場面に出現するとされている。つまり、自然の摂理に則った構造だといえる。細菌のコロニーがフ…

『ドラッカー365の金言』4月1日・『マネジメント・フロンティア』より

本文で挙げられている医療との共通性と同じように、マネジメントは工学的であると思う。実践し検証して有益な方法を体系化して知識とする。そして、その知識を実践に適用して成果をあげる。というプロセスは、工学と全く同じといえる。しかし、同時に対象が…