2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラッカー365の金言』5月31日・『すでに起こった未来』より

経済学が社会の中における富についての学問であるならば、現在の社会で富を創出する源泉である知識についての学問であるともいえる。 今日の本文でも述べられているように、単純な収支を基準にしていると、イノベーションや生産性を見落としてしまう。そして…

『ドラッカー365の金言』5月30日・『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』より

今日の本文の最後の行でドラッカーがいっているように、知識そのものの優位性や劣位勢を考えることは意味がない。知識はそれだけでは価値がなく、組織の中で協調することで、はじめて成果に繋がる。そして、個々の成果においては、各々の知識の貢献の度合は…

『ドラッカー365の金言』5月29日・『ポスト資本主義社会』より

各々の知識労働者は高度な専門家であるから、問題の解決については十分な知識と経験を持っている。だからこそ、問題の定義が重要になる。端的にいえば、問題を上手に定義することさえできれば、あとは各々の専門家に任せるだけで問題は速やかに解決するとさ…

『ドラッカー365の金言』5月28日・『明日を支配するもの』より

知識労働者として成果をあげているならば、継続的な学習の重要性については敢えていうまでもないと思う。しかし、自分の専門分野の知識について同僚に伝えることが、同じ位重要だとは感じてはいないかもしれない。 知識労働者は各々の分野の高度の専門家であ…

『ドラッカー365の金言』5月27日・『企業とは何か』より

マネジメントは動的なものだと思う。つねに現状を把握して、それに即して対応しなければならない。特に人を相手にするマネジメントは、目の前に居る人間とのかかわりの中で動的にうまくいく方法を見つけなければならない。もちろん、その方法が次にもうまく…

『ドラッカー365の金言』5月26日・『明日を支配するもの』より

今日の本文で挙げられている、アメリカの都市部の公立学校と私立学校は、どちらも、必要とされる仕事に対しては成果をあげているといえる。それを、傍から見て、勝手な規準で勝手に評価してしまうと、それぞれの学校の役割や必用とされる成果を見落としてし…

『ドラッカー365の金言』5月25日・『明日を支配するもの』より

知識労働者は自ら目標をもつことが不可欠なことだ。しかし、その目標が組織の目標と合致しなければ、当然、労力の無駄が生じる。そこで、マネジメントは組織の目標と知識労働者の目標を一致させるために細心の注意を払い、知識労働者にとって成果をあげやす…

『ドラッカー365の金言』5月24日・『明日を支配するもの』より

知識労働者はその専門分野において、高度の知識を生産手段とする。当然、その分野においては、組織の他の誰よりも精細な知識と経験を持っているのだから、「なにを行なうか」について最も適切な判断を行なうことができるはずだ。だからこそ、まず最初に「な…

『ドラッカー365の金言』5月23日・『明日を支配するもの』より

今日の本文で挙げられている六つの条件のうち、最初の条件は知識労働者自身が意識しなければならないことで、最後の条件はマネジメントの側が特に意識しなければならないことだと思う。第三、第四の条件は第二の条件を全うするために実践すべきことだといえ…

『ドラッカー365の金言』5月22日・『未来企業』『ポスト資本主義社会』より

事務的な業務というのは、情報の管理業務と言い換えても良いと思う。そして、情報の流通コストが限りなく減少した現在の社会においては、情報の管理業務は最も効率的にアウトソーシングできる業務であるといえる。そして、そのような機会をとらえて、専門会…

『ドラッカー365の金言』5月21日・『すでに起こった未来』より

今日の頁で挙げられている「サービス労働」はいわゆるサービス業というよりも、単純な事務作業という意味だと思う。そして、そのような作業の効率化は、かつての生産部門の効率化の手法が利用出来る。本文の最後で述べられているように最優先の課題であり、…

『ドラッカー365の金言』5月20日・『明日を支配するもの』より

知識労働とはいっても、無意識に行動していると人が行なう活動には無駄な部分がある。そこに意識を向けて分析し合理的に再構成することによって、効率化することは難しいことではない。ただし、知識労働においては、単純に無駄と切り捨てられない部分が多い…

『ドラッカー365の金言』5月19日・『未来への決断』より

人をコストと考えるのであれば、誰も雇わないことが最もコストを抑えられる。そもそも、なぜ人を雇って仕事をしてもらうのかという基本を考えれば、小学生でも理解できる理屈だ。そして、人を含む資源を有効に活用するのがマネジメントの役割だ。未来への決…

『ドラッカー365の金言』5月18日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文にあるような、第二次産業での異業種の企業連合が可能になったのも、やはり、情報の流通コスト限りない低下によってもたらされた、企業間の密接な連携が大きな要因となっているのだろう。今日の頁で挙げられていることは、情報距離が限りなく近く…

『ドラッカー365の金言』5月17日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられている二つのネットワーク型企業の形態は、管理の粒度は違うけれども、どちらもネットワーク管理の原則である分散管理を行なっているといえる。最初に挙げられている GM の例はとても分かりやすいけれど、トヨタの例は一見すると集中管…

『ドラッカー365の金言』5月16日・『ネクスト・ソサエティ』より

ドラッカーが挙げている、知識労働社会やネットワーク社会は雇用形態を多様化させる。そして、その様々な雇用形態の人々がフレキシブルに繋がって組織を作り上げる。そして、そこで働く知識労働者は、自らの能力が最大限に発揮できる場を求めて流動する。そ…

『ドラッカー365の金言』5月15日・『ネクスト・ソサエティ』より

社会が複雑化することによって、あらゆる分野の作業が複雑化し作業量が増大する。そうなると、今まで企業の一部門でまかなえていた業務が高度に専門化して、中堅以下の企業では専門の部門をもつことがコスト的に難しくなる。そこが、ニーズであり機会となっ…

『ドラッカー365の金言』5月14日・『ネクスト・ソサエティ』より

医療の分野は最も古い知識労働分野であり、最も先進的な知識労働社会でもある。ゆえに、現在の病院の姿は、今後あらゆる分野で必要になる知識労働組織のサンプルだといえる。今日の病院で行なわれているマネジメント手法は一つのお手本であり、また、病院で…

『ドラッカー365の金言』5月13日・『新しい現実』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられているメキシコの例に限らず、原則として保護主義が成果をあげることはないだろう。恐らく唯一の例外は衰退の危機にある伝統文化の保護だけだと思う。しかし、それにしても、単に保護するだけでは衰退は止められない。その文化の真髄を…

『ドラッカー365の金言』5月12日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられているように、ある産業の就業者人口の割合が低下するということは、当然、順当な意味での発言力は低下するはずだけれど、逆に少ない人数で社会の重要な分野を賄っていることになるために、個々の発言力が増大する。より少ない人数に大…

[新しい現実]『ドラッカー365の金言』5月11日・『マネジメント・フロンティア』『新しい現実』より

多くの業種で業務の競争がグローバルにならざるを得ないのならば、そういった企業や組織に関わりをもつ全ての組織が、為替変動のリスクを考慮しなければならなくなる。そして、小さな企業や組織でも資金調達の国際化が必要になるのだろう。マネジメント・フ…

『ドラッカー365の金言』5月10日・『断絶の時代』より

現在のように多様で流動的な社会に対して、政府という機関が果せる役割が減少しているのは明白だろう。ドラッカーは現在の社会をネットワーク社会ともいっている。そして、巨大で流動的なネットワークというものは、インターネットがそうであるように統括的…

『ドラッカー365の金言』5月9日・『未来への決断』より

知識社会においては、知識が資本になる。つまり、いかにして知識を獲得するかということが、成果に密接につながっているということだろう。そういう意味で広義の学校は重要度を増すことになる。また、成人するまでの学校教育において誰もが身につけるべき知…

『ドラッカー365の金言』5月8日・『ネクスト・ソサエティ』より

学校における競争は随分前から多くの人に認知されているけれども、知識労働者の競争はまだ認知度が低いように思う。ドラッカーが常々いっているように、知識労働者は個人が自らの知識を資産として、流動的なネットワーク社会の中で、世界中の競争相手との競…

『ドラッカー365の金言』5月7日・『ポスト資本主義社会』『未来への決断』より

仕事に必要とされる知識は高度に専門化していく。そして、高度に専門化した知識は組織化されなければ有用に機能できない。もちろん組織を有効に活動させるのがマネジメントだろう。つまり、知識労働者にとってマネジメントが不可欠になっているということに…

『ドラッカー365の金言』5月6日・『断絶の時代』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

あらゆる分野で技術が進歩するに応じて必要とされる知識が増えていく。従来は技能職といわれていた分野でも、その基礎となり知識が膨らみ、知識労働者としての側面が強くなる。そして、さらに知識の量が増えると、一人の人間が把握できなくなり、チームとし…

『ドラッカー365の金言』5月5日・『新しい現実』より

社会が多様化・複雑化することによって、個々の組織の役割は専門化し多元化するのだろう。このような社会においては、政府も統括的に社会全体に責任をおうことはできない。しかし、専門化した組織をゆるやかに結び付けてネットワーク化することによって、社…

『ドラッカー365の金言』5月4日・『ネクスト・ソサエティ』より

ドラッカーいう知識社会においては、知識が重大な価値をもつ。しかも、現在はインターネットの普及によって、情報伝達において距離と時間の制約がなくなっている。この二つの事柄の相乗効果によって、様々な分野で今まで近隣に存在しなければならないと思わ…

『ドラッカー365の金言』5月3日・『明日を支配するもの』より

最近では医療でさえ海外にアウトソーシングできる。さすがに直接患者を診ることは出来ないけれども、レントゲン写真の解析や、薬の処方など現在のテクノロジーで 100% 情報を伝達できる分野は少なくない。五年前の環境ではレントゲン写真を転送するのは画質…

『ドラッカー365の金言』5月2日・『未来への決断』より

ネットワークというのはノードをリンクで結んだ構造であり、リンクは自由に接続先を変えられる。各ノードの機能は変わらなくてもそれらをどうつなぎ合わせるかによってシステムの機能を柔軟に変更できる。変化の激しい現実に適応するには、ネットワークのこ…