断絶の時代

『ドラッカー365の金言』5月30日・『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』より

今日の本文の最後の行でドラッカーがいっているように、知識そのものの優位性や劣位勢を考えることは意味がない。知識はそれだけでは価値がなく、組織の中で協調することで、はじめて成果に繋がる。そして、個々の成果においては、各々の知識の貢献の度合は…

『ドラッカー365の金言』5月10日・『断絶の時代』より

現在のように多様で流動的な社会に対して、政府という機関が果せる役割が減少しているのは明白だろう。ドラッカーは現在の社会をネットワーク社会ともいっている。そして、巨大で流動的なネットワークというものは、インターネットがそうであるように統括的…

『ドラッカー365の金言』5月6日・『断絶の時代』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

あらゆる分野で技術が進歩するに応じて必要とされる知識が増えていく。従来は技能職といわれていた分野でも、その基礎となり知識が膨らみ、知識労働者としての側面が強くなる。そして、さらに知識の量が増えると、一人の人間が把握できなくなり、チームとし…

『ドラッカー365の金言』2月19日・『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』より

企業が「イノベーションのための組織」であるという言い切りは素晴らしい。 企業には消滅することが許されている。そのことによって、社会にとっての無駄が自動的に解消される。また、赤字という警告機能が、素早い行動を促し、社会の変化に適応する能力を生…

『ドラッカー365の金言』2月4日・『断絶の時代』より

学問が単独の分野を対象として成果をあげられる時代は世界を探求する基本を学んでいたといえる。もちろん、今でも基本的分野の研究も大切だが、より複雑な世界を探求するためには、複合した研究が必要になってきたのだろう。ようやく、実用的な研究が出来る…

『ドラッカー365の金言』2月1日・『断絶の時代』『新しい現実』『ポスト資本主義社会』より

今日の本文はドラッカー三つの著書に収められている。しかも、一番古い『断絶の時代』は 40 年前、一番新しい『ポスト資本主義社会』からも 17 年程経っている。本文の中では今回の転換は 30 年前に始まって、時代の峠を越えるのに 50 年かかるといっている…

『ドラッカー365の金言』1月18日・『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』より

組織のミッション(使命)を明確にすることは、組織の資源を集約して組織の活動を促進するためにとって重要なことだ。組織のあらゆるパートでの様々な局面で判断の基準になり、素早く的確な判断を行なうために必要なことだといえる。 進むべき方向を示す指針が…

『ドラッカー365の金言』1月4日・『断絶の時代』より

社会には多くの人の意図や意識が相互作用を起こすため、常に変化し続けるのだと思う。しかし、人間は決して変化への対応は得意ではない。むしろ、安定を求める気質が勝る。そして、組織は社会に対して貢献することに存在価値がある。つまり、個々の人間の気…

『ドラッカー365の金言』1月2日・『断絶の時代』『すでに起こった未来』より

今日の金言に挙げられている「すでに起こった未来」という言葉は、今日の頁の引用元の書籍のタイトルにもなっているが、ドラッカーが繰り返し述べている重要なキーワードの一つだ。 歴史に学ぶということと、変化の兆が現れているということは、既に変化が起…

『ドラッカー365の金言』12月3日・『断絶の時代』より

社会が複雑になると、物やサービスを生み出すのに個人の力だけではなく組織の力が必要になってくる。そして組織が個人の生活の場になる。そうなると、組織の中で新たなイノベーションを起こす起業家精神が必要になるということだろう。ドラッカー名著集7 断…

『ドラッカー365の金言』11月1日・『断絶の時代』より

あたりまえのことだが、組織は大きくなればなるほど、全体の意志を統一するのが難しくなる。しかし、組織の大きさに関わらず、組織のパフォーマンスを上げるためには、意志の統一が不可欠だ。さらに、組織は周囲の環境に応じて変化しなければならない。そし…

『ドラッカー365の金言』10月25日・『断絶の時代』『新しい現実』より

今日の本文で述べられている、「環境の破壊をともなって生産された財の貿易を禁ずる」という考え方の実装のひとつが、カーボン・フットプリントだろう。ドラッカーのいっていることに比べればとても弱い方法ではあるが、世の中がやっと追い付いて来ていると…

『ドラッカー365の金言』10月24日・『断絶の時代』より

昨日、一昨日の頁で、政府の役割は意志決定であり、実行部分は民営化するべきだと述べられている。そして、そのような役割分担は企業では分権として実現しているとされている。 そして、今日の頁では政府の役割は作曲家や指揮者のようであり、楽器の特性を活…

『ドラッカー365の金言』10月23日・『断絶の時代』より

今日の頁の内容は、昨日の頁のつづきですね。 政府にとって、昨日の頁で必要だとされた「分権」を実現する手段が民営化であり、民営化を促進することで、政府の本来の役割である意識決定の能力が高まる。要するに、比較的最近、取り沙汰されている「小さな政…

『ドラッカー365の金言』10月22日・『断絶の時代』より

今日の本文では、政府の役割は意志決定にあり、統治と実行を分けるべきだとしている。そして、企業はその答えを見つけたといっている。しかし、引用元が書かれてから半世紀近く経った現在でも分権が成立していない企業も多いように思う。 国の行政に不満を感…