新しい現実

『ドラッカー365の金言』6月5日・『新しい現実』より

マネージャとスペシャリストは別のレールがあると思う。六花亭や MS はその考え方を実践してる。 別の角度からみると、マネジメントもひとつのスキルであるといえる。そう考えれば、昇進のレールはスペシャリストとしてのものだけでよいといえる。[新訳]新し…

『ドラッカー365の金言』6月4日・『新しい現実』より

ドラッカーの本を読むまでもなく、情報伝達が大事であるということは誰でも知ってはいる。しかし、自分の周りの情報の流れがどうあるべきかということを、真剣に分析して把握している人はあまりいないのかもしれない。情報伝達とか報連相が重要だと確認しあ…

『ドラッカー365の金言』6月3日・『新しい現実』より

今日の頁には、組織が成功するために必要な条件がコンパクトにまとめられると思う。 組織の構成員全体が情報を共有するための仕組みを持ち、マネジメントは高度に専門化された知識労働者を組織の中で最も有効に活用する場を用意する。そして、目標を明確にし…

『ドラッカー365の金言』6月2日・『新しい現実』より

今日の金言に挙げられている「必要な情報」というのは、今日の本文の後ろの段落の情報を差している。つまり、組織において必要な情報はこれだけだとドラッカーはいっている。そしてここで述べられていることには、フィードバック分析に必要な情報が全て含ま…

『ドラッカー365の金言』5月13日・『新しい現実』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられているメキシコの例に限らず、原則として保護主義が成果をあげることはないだろう。恐らく唯一の例外は衰退の危機にある伝統文化の保護だけだと思う。しかし、それにしても、単に保護するだけでは衰退は止められない。その文化の真髄を…

『ドラッカー365の金言』5月5日・『新しい現実』より

社会が多様化・複雑化することによって、個々の組織の役割は専門化し多元化するのだろう。このような社会においては、政府も統括的に社会全体に責任をおうことはできない。しかし、専門化した組織をゆるやかに結び付けてネットワーク化することによって、社…

『ドラッカー365の金言』3月31日・『新しい現実』より

ドラッカーは自分自身のことを「社会生態学者」と言っている。 最近では生物学の世界でも、種の分化や分類においては分子生物学が台頭してきて、分析的にも判断されるが、生態系の研究はやはり形態的に行なわれる。組織や社会というものも一種の生態系であり…

『ドラッカー365の金言』3月30日・『新しい現実』より

今日の頁で述べられていることは、ドラッカーが常々言っていることを、数学の視点で、再確認しているのだと思う。 一年程度のスパンで起こることの予測することや、その予測に基づいた行動に注力しすぎることは危険だということ。そして、逆に組織の成長や研…

『ドラッカー365の金言』2月14日・『新しい現実』より

企業においてもカリスマ経営者というのは、長い目で見るとマイナスであることが多い。カリスマ経営者に依存した組織は、マネジメントの重要性も人や組織の成長も顧みられない。そのような組織は、厳密には組織ではなく、単なる人の集団にすぎない。カリスマ…

『ドラッカー365の金言』2月11日・『新しい現実』より

今日の本文の最初の三行は暗唱できるくらいに覚えておきたい、マネジメントの基礎だ。二つ目の段落でいっていることは、単にコミュニケーションが大切だというだけではなく、なにを知りなにを伝えるべきかが明解に述べられていて、マネジメントを行なう者が…

『ドラッカー365の金言』2月1日・『断絶の時代』『新しい現実』『ポスト資本主義社会』より

今日の本文はドラッカー三つの著書に収められている。しかも、一番古い『断絶の時代』は 40 年前、一番新しい『ポスト資本主義社会』からも 17 年程経っている。本文の中では今回の転換は 30 年前に始まって、時代の峠を越えるのに 50 年かかるといっている…

『ドラッカー365の金言』1月13日・『新しい現実』より

マネジメントは組織において、様々な専門的知識を用いた活動に成果をあげさせるために存在する。あらゆる分野の活動に必要とされる知識であり、誰もが関わりを持つ知恵である。そういう意味で、今日の頁で挙げられている「一般教養」という言い方は、マネジ…

『ドラッカー365の金言』1月12日・『新しい現実』より

体系化された理論は、学ぶためには大いに役立にたつ。しかし、今日の本文にある「意識決定の前提」にはならない。理論を踏まえた上で、そこに収まりきらない事実を発見したら、それが「すでに起こった未来」かもしれない。[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジ…

『ドラッカー365の金言』10月27日・『新しい現実』より

自らの経験や知識を資本とする知識労働者は、基本的に政治や組織に対して独立した存在だといえる。 医薬品メーカのメルクでは、開発チームには予算を割り当てず、研究者に予算を配分する。開発チームのリーダはチームに必要な人員を説得してチームに参加して…

『ドラッカー365の金言』10月25日・『断絶の時代』『新しい現実』より

今日の本文で述べられている、「環境の破壊をともなって生産された財の貿易を禁ずる」という考え方の実装のひとつが、カーボン・フットプリントだろう。ドラッカーのいっていることに比べればとても弱い方法ではあるが、世の中がやっと追い付いて来ていると…