2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラッカー365の金言』9月30日・『マネジメント』より

本文に「正義、公正、平等」という言葉が挙げられている。こう言った言葉ほど厄介なものはないと思う。 これらの言葉は、誰でも理解できるし、自分なりの判断基準を持っている。しかし、立場によってその基準が 大きく変わってしまう。その考え方の違いが根…

『ドラッカー365の金言』9月29日・『マネジメント』より

本文冒頭の石切工の話は、とても分かりやすくて好きなたとえ話です。 この手のたとえ話の場合、オチに当る三人目の石切工に注目されがちだけど、ドラッカーは二人目が重要だといっている。二人目の石切工が三人目の石切工と同じ視点を持てるようにすることが…

『ドラッカー365の金言』9月28日・『マネジメント』より

短期的な利益と、長期的な投資を両立する。理念の管理と自立性を両立する。顧客の要望と自社の独自性を両立する。どれも一見、両立はできないな事柄に思える。しかし、『ビジョナリー・カンパニー』では、“ and の才能”として、偉大な企業が持つ特性の一つと…

『ドラッカー365の金言』9月27日・『マネジメント』より

賞罰を明解にするということは、組織運営の基本中の基本だと思う。 孫子の第一篇、始計にある七計にも…… 賞罰孰れか明らかなる(信賞必罰はどちらがより明確に守られているか。) と、あるし、三国志の諸葛亮*1も…… どのように小さい善でも賞せざるはなく、ど…

『ドラッカー365の金言』9月26日・『マネジメント』より

人の感情に関わる問題はデータ化することが難しい。これは、誰でも直感的に理解していると思う。そして、それについての対応方法が、対話やコミュニケーションであることも容易に想像出来る。 その対話やコミュニケーションについての体系化されたシステムと…

『ドラッカー365の金言』9月25日・『マネジメント』より

今日の本文の中で“起業家的”という言葉が繰り返し使われている。ここでいわれている“起業家的”とはどういう意味だろうか……起業する時点では、組織の内部というものは殆ど存在しない。つまり、起業家の目は常に外部の世界を見ているということだ。 組織の規模…

『ドラッカー365の金言』9月24日・『マネジメント』より

本文では、「データをとることがビジョンを生み出す」といっている。それはきっと、データが欲しいと感じる事象はそれだけで重要なものだ、ということなのだろう。 ただし、昨日のエントリーでも述べたように、マネジメントを理解していないと、必要以上にデ…

『ドラッカー365の金言』9月23日・『マネジメント』より

今日の引用元が執筆された頃から見ても、現在はさらにデータの収集は容易になっている。しかし、本文にもある通り、データを有効な知識にするのは物事が分かっている人物が、それなりの時間を掛ける必要がある。データを迂闊に扱うと、判断を誤る危険がある…

『ドラッカー365の金言』9月22日・『マネジメント・フロンティア』より

数年後どころか、今問題が起こっても手を貸せないような人物が意志決定に大きく関与している場合も少なくない。 ベテランの管理者が基準の設定や紛争の解決にあたるような仕組みを作る、というのは、組織を健全に保つ秘訣かもしれない。マネジメント・フロン…

『ドラッカー365の金言』9月21日・『マネジメント』より

一人の人間が独自の個性で起ち上げた仕事は、当初は誰もがその人にしか任せられないと感じている。しかし、その仕事が長く続いて組織の中に馴染んでくると、当たり前の存在になって、誰でも出来る仕事だと思われるようになってくる。*1 マネジメント[エッセ…

『ドラッカー365の金言』9月20日・『経営者の条件』より

人の強みを組み合わせることによって、より良い組織を作ることの方が、分かりやすいし希望を持てるはずだ。しかし、弱みに注目してそれをどうにかしようという人事は、少なくないように思う。 きっと人の弱みは意識しなくても目につくけれど、強みは、常にそ…

『ドラッカー365の金言』9月19日・『明日を支配するもの』より

夢中になれるものを持っている人は、生き生きしている。とてもあたりまえのことだけれど、大切なことだと思う。 その夢中になれるものが仕事であるということは、単に時間効率が良いというだけなのかもしれない。明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革…

『ドラッカー365の金言』9月18日・『明日を支配するもの』より

転職をキャリアアップの重要な手段と考えて、自分自身をマネジメントするようなアメリカでさえ、昨日書いたようなセカンド・ライフを必要とするというのは、どういうことなのだろうか。 おそらく、ドラッカーがいう知識労働者にとって、自己実現というものが…

『ドラッカー365の金言』9月17日・『明日を支配するもの』より

日本でセカンド・ライフというと引退後の人生というイメージがあるけれど*1、今日の頁でいわれているのは、現役の間に主たる仕事以外に頭脳を刺激するもの見つけろ、ということだ。 確かに人は、金銭ややりがいだけでは生き生きしていられない。好奇心やドキ…

『ドラッカー365の金言』9月16日・『経営者の条件』より

今日の金言で述べられていることは、案外見落とされていることが多い。 上司をマネジメントするという発想はドラッカーらしいと思う。そのために必要なこととして本文で挙げられていることは、逆の立場でも有効な方法だ。つまり、マネジメントの本質は変わら…

『ドラッカー365の金言』9月15日・『明日を支配するもの』より

今日の金言も、とても大切なことを簡潔に分かりやすく述べてあって良いですね。 9/12 以来、個人の特性を成果に結び付け、また、その個人を活かすための手順が語られていた。今日の頁は、そのような個人が集団として成果を上げるために不可欠なことを明確に…

『ドラッカー365の金言』9月14日・『明日を支配するもの』より

自分のパーソナリティーやリソースをよく理解したうえで、自分の周囲にあるニーズや欲求を観察することでチャンスを得ることができる。 そうした適正なチャンスを掴むことができれば、概ね物事はうまくいく。そして自分の特性を活かした経験が自分を成長させ…

『ドラッカー365の金言』9月13日・『明日を支配するもの』より

今日の金言は、昨日の金言以上に自分にとって大切にしている考え方です。仕事をする上で最も大事なことだと思っています。 本文の前半は、誰でも一度は考えてみるべきことたけど、その分あたりまえといえばあたりまえの話だ。後半は最後の文、つまり今日の金…

『ドラッカー365の金言』9月12日・『明日を支配するもの』より

今日の金言は、ドラッカーに出会う前から自分自身の考え方の指標のひとつでした。ドラッカーが常に言っている「強みを伸ばせ」ということの正しさを、今日の金言はとても端的に表現していると思います。 また、本文で述べられているフィードバック分析とその…

『ドラッカー365の金言』9月11日・『明日を支配するもの』より

今日の頁で述べられていることは、自分の強みを成果に結びつけるための、考え方の指標といえる。 本文で挙げられている三つの要因のうち、一番目と三番目は有効なインプットとアウトプットを選ぶ、ということで、二番目の要因がそこに付加価値を生むために、…

『ドラッカー365の金言』9月10日・『マネジメント』より

マネジメントの重要な役割のひとつが、間違いや失敗を次の成果に結び付けることだと思う。同じ結論に至ったとしても、たまたま最初の試みが成功した者よりも、いくつかの失敗を踏み台として成功に至った者のほうが得るものは大きい。*1 間違いや失敗を大切に…

『ドラッカー365の金言』9月9日・『未来への決断』より

ドラッカーが知識労働者と呼んでいる人達は、今日の頁で求められていることを実践出来ている。つまり、あらゆる労働者が知識労働者になるべきだということなのだろう。未来への決断―大転換期のサバイバル・マニュアル作者: P.F.ドラッカー,Peter F. Drucker,…

『ドラッカー365の金言』9月8日・『経営者の条件』より

組織がそこで働く人の自己実現の場であるということは、働く人にとってはもちろん、組織にとっても幸福なことだと思う。 個人の指向、能力に合った、やりがいのある仕事をしている人の集団。そのような組織がパワフルであることは想像に難くない。例えば前世…

『ドラッカー365の金言』9月7日・『非営利組織の経営』より

組織が否応無しに人を変えるということは十分に意識していなければならないと思う。それはつまり、組織の有りようが悪ければ人を損ねてしまうということになるからだ。 最後の段落で挙げられている約束については、一方的な約束にならないようにすることも重…

『ドラッカー365の金言』9月6日・『経営者の条件』より

本文で挙げられている四つの問いの内の三つは、要するに強みに焦点を合わせるための手順といえる。そして、最後の問いは評価する人自身に対して、自らの評価を省みるための問いだ。 金言、そして本文の最後で述べられていることは、組織のトップが特に注意を…

『ドラッカー365の金言』9月5日・『経営者の条件』『明日を支配するもの』より

成果の上がらない努力ほど無駄なものはないのに、そういう努力と貢献を取り違えている人は本当に多い。努力せずに成果が上がるとしたら、その方法や人員が適切だということなのに、それを阻害しようとする人さえいる。 今日の頁で述べられている「貢献」とい…

『ドラッカー365の金言』9月4日・『経営者の条件』より

今日の頁で挙げられている五つの能力は、ドラッカーが常にいっていることで、今日の引用元の「経営者の条件」は 1966 年に書かれた本だが、例えば 2000 年発行の「プロフェッショナルの条件」にも同様のことが書かれている。そして、これらの能力を習慣とし…

『ドラッカー365の金言』9月3日・『経営者の条件』より

本当に成果を挙げるためには、思考することが必要だと思う。思考することこそ、それを行なう本人にしかできないことであり、だからこそ最も重要なことだ。そして、思考するには集中出来るまとまった時間が必要になる。仕事ができる人は、自分のスケジュール…

『ドラッカー365の金言』9月2日・『経営者の条件』より

個人で金銭の支出を抑えるのに、小遣帳や家計簿をつけるのは有効だといわれる。体重管理についても計るだけダイエットとかレコーディングダイエットなどがあるように、対象に意識を向けるだけで、さまざまな気付きが起きて、無駄や過剰を発見して管理できる…

『ドラッカー365の金言』9月1日・『経営者の条件』より

たしかに、日々の仕事についてのスケジュールというのは予定通りにいかないものだ。そして効率的に仕事をこなすのに大切なことは、集中出来るまとまった時間を用意することだと思う。 今日の本文で挙げられている方法は、タイムマネジメントの基本だと思うけ…