2010-01-01から1年間の記事一覧

『ドラッカー365の金言』6月20日・『マネジメント』より

社会へのインパクトというのは、急激な為替の変動とか、天災とかを指すのだろう。為替の変動にしても天災にしても、一時的には経済の停滞をもたらすが、必ずその反動があるのでをこにはビジネス・チャンスがあるはず。インパクトというのはそういうものだと…

『ドラッカー365の金言』6月19日・『見えざる革命』より

年金生活者はその需給金額が決まっているから、インフレが一番怖い。そして年金生活者やその予備軍が一大勢力となると、現代社会にとっての最大の問題である失業すらも、インフレに比して意識が薄くなる。しかも、インフレとデフレを比較すればデフレの方が…

『ドラッカー365の金言』6月18日・『未来企業』より

このページを読んだ後で考えると 17 日の頁で訴えていることは、単に資本の流れの問題だけではなく、ぬるい企業の存在すらも許されないという意味なのだとわかる。未来企業―生き残る組織の条件作者: P.F.ドラッカー,Peter F. Drucker,上田惇生,田代正美,佐々…

『ドラッカー365の金言』6月17日・『見えざる革命』より

15 日の頁や 16 日の頁と関連させて考えると、資本を新技術や新事業に注入しなければ、経済が先細りして年金をはじめとする社会の仕組みが破綻するということなのだろう。新訳 見えざる革命―年金が経済を支配する (ドラッカー選書)作者: P.F.ドラッカー,Pete…

『ドラッカー365の金言』6月16日・『見えざる革命』より

資本注入の方針が過去の実績に投資する形では、市場そのもののダイナミズムが失われてしまう。 投資というのは本来未来を作るためのものなのに、年金基金が社会主義的なために保守的な運用をしてしまうために、新技術が発展できなくなっているということか? …

『ドラッカー365の金言』6月15日・『ポスト資本主義社会』より

なによりも、この頁が引用している『ポスト資本主義社会』が 1992 年に執筆されていることに驚愕する。 年金のように大規模でかつ数十年先を見据えて機能しなければならないシステムを、 10 年とか 20 年とかいう短い期間で適切に構築するというのは、不可能…

『ドラッカー365の金言』6月14日・『ネクスト・ソサエティ』より

ビジョナリーカンパニーでメルクやフォードを例して挙げていた「 AND の才能」で、今日のページに書かれているのと同様のことが述べられている。 今日の頁の中には「意識してバランスさせなければならない」という言葉が三回も出てくる。つまり、意識的にし…

『ドラッカー365の金言』6月13日・『ネクスト・ソサエティ』より

知識労働者は自らの知識と経験によって、組織が必要とする専門分野の仕事について、独自の見解を持ち、適切な方法で処理できる存在だ。そして、その専門分野についての新たな見地は、知識労働者自身の資本である知識を増加させるという意味で、知識労働にと…

『ドラッカー365の金言』6月12日・『ドラッカー・インタビュー』より

第一の項目の「…思われる。」という歯切れの悪い表現はドラッカーらしくないと思ったが、雑誌のインタビューだからなのか? いづれにしても、自ら経験したこと以外の分野のマネジメントは難しいとは思う。 第二と第四の項目はマネジメントが普遍的であるとい…

『ドラッカー365の金言』6月11日・『非営利組織の経営』より

6/9 のページと相関するテーマだと思う。自分を磨くためには自分の方向性にマッチした環境も大事だということだろう。 ビジョナリー・カンパニー 2 には、まずバスに乗るべき人を選べという話しがあるが、人の側からも乗るべきバスを選ぶ必要があるのかもし…

『ドラッカー365の金言』6月10日・『明日を支配するもの』より

本当にやりたいことをやる。というのが一番だということだろう。ありていに言ってしまうと「好きこそ物の上手なれ。」ということか。 ドラッカーが良くいう「なにをもって憶えられたいか」とか「強みの上に築け」とか「ミッション」という言葉の原点といえる…

『ドラッカー365の金言』6月9日・『非営利組織の経営』より

「仕事が心を躍らせるのは、仕事を通じて自己刷新がはかられるときである。」という言葉は、仕事における無形の報酬の最たるものを端的に表現した良い言葉だと思う。 責任という言葉の意味も一般的な意味合いと違うので注意する必要があると思う。『仕事は真…

『ドラッカー365の金言』6月8日・『非営利組織の経営』より

今日の金言で挙げられている問いは、ドラッカーがもっとも重要だといっている問いだ。 この問いに対する各々の答えは、そのまま各自のミッションとなると思う。ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営作者: P.F.ドラッカー出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売…

『ドラッカー365の金言』6月7日・『創生の時の』より

昇進するということは、立場が変わるということ。これは、至極あたりまえのことなのだが、昇進した当人は自分が今までやって来たことが評価されたという意識があるので、今までのやり方を踏襲してしまうのだろう。 しかし、立場が変わるというのは環境が変わ…

『ドラッカー365の金言』6月6日・『マネジメント・フロンティア』より

組織としての、目的や目標…つまり、ミッションが明確でないと、ネットワークの各ノードが自律的に行動できない。 それは、オーケストラにおける楽譜、病院におけるカルテに相当する。組織を構成する誰もが自分の行うべきことを決定する指標となり、行動を促…

『ドラッカー365の金言』6月5日・『新しい現実』より

マネージャとスペシャリストは別のレールがあると思う。六花亭や MS はその考え方を実践してる。 別の角度からみると、マネジメントもひとつのスキルであるといえる。そう考えれば、昇進のレールはスペシャリストとしてのものだけでよいといえる。[新訳]新し…

『ドラッカー365の金言』6月4日・『新しい現実』より

ドラッカーの本を読むまでもなく、情報伝達が大事であるということは誰でも知ってはいる。しかし、自分の周りの情報の流れがどうあるべきかということを、真剣に分析して把握している人はあまりいないのかもしれない。情報伝達とか報連相が重要だと確認しあ…

『ドラッカー365の金言』6月3日・『新しい現実』より

今日の頁には、組織が成功するために必要な条件がコンパクトにまとめられると思う。 組織の構成員全体が情報を共有するための仕組みを持ち、マネジメントは高度に専門化された知識労働者を組織の中で最も有効に活用する場を用意する。そして、目標を明確にし…

『ドラッカー365の金言』6月2日・『新しい現実』より

今日の金言に挙げられている「必要な情報」というのは、今日の本文の後ろの段落の情報を差している。つまり、組織において必要な情報はこれだけだとドラッカーはいっている。そしてここで述べられていることには、フィードバック分析に必要な情報が全て含ま…

『ドラッカー365の金言』6月1日・『明日を支配するもの』より

知識労働者の資本である知識について、その価値正しく理解し、またその知識を改修、強化できるのは、その知識労働者本人しかいない。つまり、マネジメントできるのは自分自身であるということになる。そして、今日の本文の最後の段落で挙げられているフィー…

『ドラッカー365の金言』5月31日・『すでに起こった未来』より

経済学が社会の中における富についての学問であるならば、現在の社会で富を創出する源泉である知識についての学問であるともいえる。 今日の本文でも述べられているように、単純な収支を基準にしていると、イノベーションや生産性を見落としてしまう。そして…

『ドラッカー365の金言』5月30日・『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』より

今日の本文の最後の行でドラッカーがいっているように、知識そのものの優位性や劣位勢を考えることは意味がない。知識はそれだけでは価値がなく、組織の中で協調することで、はじめて成果に繋がる。そして、個々の成果においては、各々の知識の貢献の度合は…

『ドラッカー365の金言』5月29日・『ポスト資本主義社会』より

各々の知識労働者は高度な専門家であるから、問題の解決については十分な知識と経験を持っている。だからこそ、問題の定義が重要になる。端的にいえば、問題を上手に定義することさえできれば、あとは各々の専門家に任せるだけで問題は速やかに解決するとさ…

『ドラッカー365の金言』5月28日・『明日を支配するもの』より

知識労働者として成果をあげているならば、継続的な学習の重要性については敢えていうまでもないと思う。しかし、自分の専門分野の知識について同僚に伝えることが、同じ位重要だとは感じてはいないかもしれない。 知識労働者は各々の分野の高度の専門家であ…

『ドラッカー365の金言』5月27日・『企業とは何か』より

マネジメントは動的なものだと思う。つねに現状を把握して、それに即して対応しなければならない。特に人を相手にするマネジメントは、目の前に居る人間とのかかわりの中で動的にうまくいく方法を見つけなければならない。もちろん、その方法が次にもうまく…

『ドラッカー365の金言』5月26日・『明日を支配するもの』より

今日の本文で挙げられている、アメリカの都市部の公立学校と私立学校は、どちらも、必要とされる仕事に対しては成果をあげているといえる。それを、傍から見て、勝手な規準で勝手に評価してしまうと、それぞれの学校の役割や必用とされる成果を見落としてし…

『ドラッカー365の金言』5月25日・『明日を支配するもの』より

知識労働者は自ら目標をもつことが不可欠なことだ。しかし、その目標が組織の目標と合致しなければ、当然、労力の無駄が生じる。そこで、マネジメントは組織の目標と知識労働者の目標を一致させるために細心の注意を払い、知識労働者にとって成果をあげやす…

『ドラッカー365の金言』5月24日・『明日を支配するもの』より

知識労働者はその専門分野において、高度の知識を生産手段とする。当然、その分野においては、組織の他の誰よりも精細な知識と経験を持っているのだから、「なにを行なうか」について最も適切な判断を行なうことができるはずだ。だからこそ、まず最初に「な…

『ドラッカー365の金言』5月23日・『明日を支配するもの』より

今日の本文で挙げられている六つの条件のうち、最初の条件は知識労働者自身が意識しなければならないことで、最後の条件はマネジメントの側が特に意識しなければならないことだと思う。第三、第四の条件は第二の条件を全うするために実践すべきことだといえ…

『ドラッカー365の金言』5月22日・『未来企業』『ポスト資本主義社会』より

事務的な業務というのは、情報の管理業務と言い換えても良いと思う。そして、情報の流通コストが限りなく減少した現在の社会においては、情報の管理業務は最も効率的にアウトソーシングできる業務であるといえる。そして、そのような機会をとらえて、専門会…