2010-01-01から1年間の記事一覧
今日の頁で挙げられている「サービス労働」はいわゆるサービス業というよりも、単純な事務作業という意味だと思う。そして、そのような作業の効率化は、かつての生産部門の効率化の手法が利用出来る。本文の最後で述べられているように最優先の課題であり、…
知識労働とはいっても、無意識に行動していると人が行なう活動には無駄な部分がある。そこに意識を向けて分析し合理的に再構成することによって、効率化することは難しいことではない。ただし、知識労働においては、単純に無駄と切り捨てられない部分が多い…
人をコストと考えるのであれば、誰も雇わないことが最もコストを抑えられる。そもそも、なぜ人を雇って仕事をしてもらうのかという基本を考えれば、小学生でも理解できる理屈だ。そして、人を含む資源を有効に活用するのがマネジメントの役割だ。未来への決…
今日の本文にあるような、第二次産業での異業種の企業連合が可能になったのも、やはり、情報の流通コスト限りない低下によってもたらされた、企業間の密接な連携が大きな要因となっているのだろう。今日の頁で挙げられていることは、情報距離が限りなく近く…
今日の本文で挙げられている二つのネットワーク型企業の形態は、管理の粒度は違うけれども、どちらもネットワーク管理の原則である分散管理を行なっているといえる。最初に挙げられている GM の例はとても分かりやすいけれど、トヨタの例は一見すると集中管…
ドラッカーが挙げている、知識労働社会やネットワーク社会は雇用形態を多様化させる。そして、その様々な雇用形態の人々がフレキシブルに繋がって組織を作り上げる。そして、そこで働く知識労働者は、自らの能力が最大限に発揮できる場を求めて流動する。そ…
社会が複雑化することによって、あらゆる分野の作業が複雑化し作業量が増大する。そうなると、今まで企業の一部門でまかなえていた業務が高度に専門化して、中堅以下の企業では専門の部門をもつことがコスト的に難しくなる。そこが、ニーズであり機会となっ…
医療の分野は最も古い知識労働分野であり、最も先進的な知識労働社会でもある。ゆえに、現在の病院の姿は、今後あらゆる分野で必要になる知識労働組織のサンプルだといえる。今日の病院で行なわれているマネジメント手法は一つのお手本であり、また、病院で…
今日の本文で挙げられているメキシコの例に限らず、原則として保護主義が成果をあげることはないだろう。恐らく唯一の例外は衰退の危機にある伝統文化の保護だけだと思う。しかし、それにしても、単に保護するだけでは衰退は止められない。その文化の真髄を…
今日の本文で挙げられているように、ある産業の就業者人口の割合が低下するということは、当然、順当な意味での発言力は低下するはずだけれど、逆に少ない人数で社会の重要な分野を賄っていることになるために、個々の発言力が増大する。より少ない人数に大…
多くの業種で業務の競争がグローバルにならざるを得ないのならば、そういった企業や組織に関わりをもつ全ての組織が、為替変動のリスクを考慮しなければならなくなる。そして、小さな企業や組織でも資金調達の国際化が必要になるのだろう。マネジメント・フ…
現在のように多様で流動的な社会に対して、政府という機関が果せる役割が減少しているのは明白だろう。ドラッカーは現在の社会をネットワーク社会ともいっている。そして、巨大で流動的なネットワークというものは、インターネットがそうであるように統括的…
知識社会においては、知識が資本になる。つまり、いかにして知識を獲得するかということが、成果に密接につながっているということだろう。そういう意味で広義の学校は重要度を増すことになる。また、成人するまでの学校教育において誰もが身につけるべき知…
学校における競争は随分前から多くの人に認知されているけれども、知識労働者の競争はまだ認知度が低いように思う。ドラッカーが常々いっているように、知識労働者は個人が自らの知識を資産として、流動的なネットワーク社会の中で、世界中の競争相手との競…
仕事に必要とされる知識は高度に専門化していく。そして、高度に専門化した知識は組織化されなければ有用に機能できない。もちろん組織を有効に活動させるのがマネジメントだろう。つまり、知識労働者にとってマネジメントが不可欠になっているということに…
あらゆる分野で技術が進歩するに応じて必要とされる知識が増えていく。従来は技能職といわれていた分野でも、その基礎となり知識が膨らみ、知識労働者としての側面が強くなる。そして、さらに知識の量が増えると、一人の人間が把握できなくなり、チームとし…
社会が多様化・複雑化することによって、個々の組織の役割は専門化し多元化するのだろう。このような社会においては、政府も統括的に社会全体に責任をおうことはできない。しかし、専門化した組織をゆるやかに結び付けてネットワーク化することによって、社…
ドラッカーいう知識社会においては、知識が重大な価値をもつ。しかも、現在はインターネットの普及によって、情報伝達において距離と時間の制約がなくなっている。この二つの事柄の相乗効果によって、様々な分野で今まで近隣に存在しなければならないと思わ…
最近では医療でさえ海外にアウトソーシングできる。さすがに直接患者を診ることは出来ないけれども、レントゲン写真の解析や、薬の処方など現在のテクノロジーで 100% 情報を伝達できる分野は少なくない。五年前の環境ではレントゲン写真を転送するのは画質…
ネットワークというのはノードをリンクで結んだ構造であり、リンクは自由に接続先を変えられる。各ノードの機能は変わらなくてもそれらをどうつなぎ合わせるかによってシステムの機能を柔軟に変更できる。変化の激しい現実に適応するには、ネットワークのこ…
現在のように、複雑化・多様化した社会においては、資金があるだけでは成果をあげられない。高度に専門化した知識を有する知識労働者を適切に融合して、複雑な社会に対応しなければならないのだと思う。そういった状況の中で、優秀な知識労働者を惹きつける…
雇用を生み出すということは、企業の社会的責任の重要な部分だと思う。もちろん、それだけが目的ではありえないけれども、企業を取り巻く社会が安定していなければ、企業の持つ使命を果すことも出来ない。社会と企業、そしてそこで暮らし、また働く人々とは…
仕事をしてその対価を得るプロフェッショナルにとって、根源的で最大の責任は「最善を尽くす」ことだ。そしてそのために一番大切なことは、顧客に対して隠し事をもたないことだろう。もちろん、技術的やノウハウといった面での機密は必要だろう。けれども、…
西洋の倫理感は「原則主義」に寄りがちな所があると思う。その中では、今日の本文で挙げられているような決疑論的な話は、意識的に語られないと忘れられやすいのだろう。逆に日本人には、決疑論的な考え方のほうが馴染みやすい。落語や講談、歌舞伎などの古…
今日の頁は、明日の頁に向けての前提を挙げているだけなので、解釈のしようがありません。敢えて何かを述べると、今日の本文でドラッカーは、「西洋の基本公理」とか「キリスト教の伝統」といった例を挙げて、提議を明確にしているけれども、たしかに西洋の…
売り上げや利益を上げることに長けた人物が、必ずしも企業のトップとして相応しいとは限らない。しかし、業績が上がるということを否定することは難しい。しかも、バブルの時に大きな利益を挙げるのは、それを取り仕切る人物の能力に関わらない面もある。け…
今日の金言で挙げられていることは、誰でも知っているはずの言葉だろう。ただし、前半の文は直感的に理解できるけれども、対になっている後半の文は、「権限」と「責任」がお互いに支えあっているという構造をイメージしないと、実感として理解しづらい。そ…
今日の本文の冒頭で述べられている、利益の意味は、とても大切な考え方だと思う。当たり前のことだけれど、企業にとっての最も正統で妥当な評価は、その利益だといえる。もちろん、短いスパンでの利益の多少に囚われるのは良くない。しかし、長期的に安定し…
人事、特に昇進は、その組織の明日の姿を作り上げる仕事だと思う。そしてそれは、今日、組織に属する人たちに、組織が目指す姿を提示していることになる。今日の頁の金言はで述べられている「重要」というのは、そういう意味でもあるだろう。創造する経営者 …
今日の本文で挙げられている二つの実例は、人物を評価する上で大切な見方を端的にあらわしていると思う。最初の事例はちょっとしたジョークとしても、覚えておく価値のあるエピソードだ。一方、後の事例は、話しとしては地味だけど、つい見落としがちになる…