マネジメント

『ドラッカー365の金言』6月20日・『マネジメント』より

社会へのインパクトというのは、急激な為替の変動とか、天災とかを指すのだろう。為替の変動にしても天災にしても、一時的には経済の停滞をもたらすが、必ずその反動があるのでをこにはビジネス・チャンスがあるはず。インパクトというのはそういうものだと…

『ドラッカー365の金言』4月29日・『マネジメント』より

仕事をしてその対価を得るプロフェッショナルにとって、根源的で最大の責任は「最善を尽くす」ことだ。そしてそのために一番大切なことは、顧客に対して隠し事をもたないことだろう。もちろん、技術的やノウハウといった面での機密は必要だろう。けれども、…

『ドラッカー365の金言』4月16日・『マネジメント』より

能力のある人物ほど、自分の仕事に誇りを持ち、その仕事の本質を理解している。そのような人々を惹きつけるためには、彼らを尊重する気質を組織に備える必要がある。その上で、彼らがやりがいを感じられる仕事を用意できれば、自ずと人は集まってくる。その…

『ドラッカー365の金言』4月9日・『マネジメント』より

今日の本文は、全て逆説的に表現されているが、このように、なにをすべきでないかという表現の方が行動しやすいと思う。 理想的な行動というのは、大抵は誰もが知ってはいるけれども、実現できずにいることではないかと思う。どうしたらそれが出来るのか判ら…

『ドラッカー365の金言』4月6日・『マネジメント』『非営利組織の経営』より

リーダの存在意義は、組織の成果を高めることにあると思う。そして、組織とはそこに集まっている人々のことでもある。つまり、リーダとは組織を構成する人々が存分に能力を発揮できるように取り計らうことが仕事であり、人々のやる気を引き出すことに長けた…

『ドラッカー365の金言』4月3日・『マネジメント』より

今日の金言にあるように、組織はそれを構成する人々の能力を組み合わせて、その総和を越えた成果を上げることだろう。 本文で挙げられている四つの項目のうち、最初の二つは組織の志を高くするべきだということを述べている。そして、後の二つは、組織を構成…

『ドラッカー365の金言』4月2日・『マネジメント』より

今日の頁は、組織において、マネジメントは形態的に木構造であるだけでなく、内面的にもフラクタル構造であるべきだといっている。フラクタルは自然界のあらゆる場面に出現するとされている。つまり、自然の摂理に則った構造だといえる。細菌のコロニーがフ…

『ドラッカー365の金言』3月29日・『変貌する産業社会』『マネジメント』より

部分の効率化を追及するということは、例えば野球で野手が全員守備範囲を無視して、しかも声をかけ合わないような状態だと思う。選手時代の長嶋は時にショートが取るべき打球を捕球していたらしいけれども、それはショートを守る選手が、長嶋という選手の特…

『ドラッカー365の金言』3月13日・『マネジメント』より

今日の頁で述べられていることは、そのままコーチングのノウハウに対応させることができます。 コーチングの世界では、コーチはクライアントの行動に責任をもつとされています。そして、クライアントの行動を促す効果的な方法は、計画をなるべく具体的にして…

『ドラッカー365の金言』3月7日・『マネジメント』より

組織を構成して維持するにはコストが掛る。つまり、マネジメントが機能して部分の総計を越えられなければ、組織の存在意義がないということだ。 トップ・マネジメントが全体としての成果を考えるのは、至極あたりまえのことで、誰もが理解している。しかし、…

『ドラッカー365の金言』2月28日・『マネジメント』より

マネジメントが著された頃には、小売店は重要な顧客だった。日本においては更に、卸店も大きな影響力を持っていた。しかし、今、イーコマースの発達によって、顧客の定義も変わった。しかし、だからこそ改めて「顧客は誰か」という問いを考えなければならな…

『ドラッカー365の金言』2月27日・『マネジメント』より

事業の成功とは何だろうか。自分達がやりたいことをやることではないことは明らかだろう。例えば、ある分野でのシェアでトップを取ることや、大きな売上げや利益を得ることだと定義したとしても。それらは、その事業を評価してお金を払ってくれる顧客がいな…

『ドラッカー365の金言』1月28日・『マネジメント』より

フォード・モータースも、当初はベンチャー企業だった。そして、今でもベンチャー企業が陥りがちなあやまちを犯してしまったのだろう。ベンチャー企業の創立者は、自分のアイデアと方法論によって企業を起こし、また、それで成功していれば、自分のやり方に…

『ドラッカー365の金言』2月27日・『マネジメント』より

事業の成功とは何だろうか。自分達がやりたいことをやることではないことは明らかだろう。例えば、ある分野でのシェアでトップを取ることや、大きな売上げや利益を得ることだと定義したとしても。それらは、その事業を評価してお金を払ってくれる顧客がいな…

『ドラッカー365の金言』1月16日・『マネジメント』より

使命が明解でなければ目標は定まらない。そして、成果を挙げるうえでは目標の設定は不可欠だ。もちろん資源がなければ成果をあげるべく活動できない。 このようにして、成果をあげるためにマネジメントがあるといえる。マネジメント[エッセンシャル版] - 基…

『ドラッカー365の金言』1月10日・『マネジメント』より

現代の社会において、個人は組織との関わりを持たずに存在しえない。ゆえに、健全な組織がなければ、自由な個人も存在しえない。そして、組織の健全性を維持することこそがマネジメントの役割だ。ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践作者:…

『ドラッカー365の金言』1月1日・『マネジメント』より

今日の頁で挙げられている「真摯さ」というのは、単に真面目で黙々と仕事をするという意味ではないと思う。組織の存在意義としての理念を持って、心の底からその理念の実現を望んでいることが必要だろう。 組織の理念を体現できる人物がリーダーになることに…

『ドラッカー365の金言』12月22日・『マネジメント』より

いかに目的が正しくても、それだけを拠り所にして活動を始めてはいけない。目的が正しければ正しいほど、期待を集めてしまう。期待して集まって来た人達に対する責任が大きくなる。集まって来た人達の行動を無にしないためには、活動を継続しなければならな…

『ドラッカー365の金言』11月26日・『マネジメント』より

今日の金言は、ちょっと誤解を生みやすい表現だと思う。 本文で挙げられている四つの事柄は……第一は、受け手が理解出来なければ伝わらないということだ。第二は、受け手には思い込みがあるということをいっている。第三は、一方的な要求は受け入れられないと…

『ドラッカー365の金言』11月25日・『マネジメント』より

今日の本文には、四つの分類が挙げられているが、後の項目になるほど貢献の評価が難しくなっている。しかし、だからといって、後ろの項目が軽んじられてはいけない。そのために、それぞれの役割を区別して役割ごとの貢献の形を明確にする必要がある。マネジ…

『ドラッカー365の金言』11月24日・『マネジメント』より

擬似的に分権制を導入するにあたって、擬似利益が必要であるということは、それによって成果を抽象化できるからだろう。つまり、分権制において成果の抽象化は重要なファクターであるということだ。本来の分権制でも擬似的な分権制でも、成果の抽象化が上手…

『ドラッカー365の金言』11月23日・『マネジメント』より

今日の頁では、トップマネジメントの仕事として、三つの項目が挙げられている。この内、第一の項目と、第二・第三の項目では重みが違う。突き詰めるとトップマネジメントの仕事とは第一の項目であり、その発現として第二・第三の項目を行なうといえる。ドラ…

『ドラッカー365の金言』11月22日・『マネジメント』より

権限を委譲された現業部門は、利益という抽象化した形で全体に貢献する必要がある。抽象化されているからこそトップマネジメントは現業の仕事に束縛されずにすむ。ドラッカー名著集14 マネジメント[中]―課題、責任、実践作者: P.F.ドラッカー,上田惇生出版社…

『ドラッカー365の金言』11月21日・『マネジメント』より

大規模で複雑なシステムを小規模で単純なシステムに分割して管理するという考え方は、プログラミングの世界では「オブジェクト指向」として現在主流の手法となっている。プログラミングの世界でオブジェクト指向の考え方が発生したのは 1960 年代で、奇しく…

『ドラッカー365の金言』11月16日・『マネジメント』『明日を支配するもの』より

今日の金言で述べられているようなことに、ならないようにするのがマネジメントの仕事だ。そのために、必要な構造の組織を構築する必要がある。 本文でドラッカーが挙げている四つの原則は、とても簡単な原則なので理解するのは難しくない。ただし、組織の構…

『ドラッカー365の金言』11月15日・『現代の経営』『マネジメント』より

組織である限り、上から下への情報伝達は必ず存在するし、情報自体が伝わることも、まず間違いない。問題は、その情報がどう受け止められるかだ。そして、どう受け止められたかを知らなければ、情報伝達の意味がない。自分が発した情報が、全て自分の意図し…

『ドラッカー365の金言』11月14日・『マネジメント』より

昨日のエントリでも書いたが、目標を持つ上で一番大切なことは、目的を踏まえて自分自身で決めることだ。次に、内容を具体的にして、達成までの道筋が目に見えるようにする。この二つがしっかり出来ていれば、状況に応じて道筋を変えても終着点が変わっても…

『ドラッカー365の金言』11月12日・『マネジメント』より

今日の本文で挙げられている 5 つの仕事はどれも大切なものだが、個人的には、特に第一と第四が重要だと思う。第二と第三はより実務的な仕事だが、第一と第四は組織の存在意義を規定する仕事だからだ。そして、第五の仕事は組織を陳腐化させないために必要な…

『ドラッカー365の金言』11月11日・『マネジメント』より

販売とマーケティングの関係は、マーケティングは客が必要としている物を探り当て、販売はその客と商品を結び付ける。一般的な商品の場合は販売とマーケティングは車の両輪のような関係だが、事業の売却のように客が一組しかいない場合は、販売の出る幕がな…

『ドラッカー365の金言』11月9日・『マネジメント』より

今日の頁で出てくる「長期」と「短期」は、それぞれ「ビジョン」と「マネジメント・サイクル」*1と言い換えたほうが分かりやすいと思う。「ビジョン」は組織の役割を規定する。そして、「マネジメント・サイクル」は、組織を環境の変化に適合させる。ドラッ…