2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
現代の社会は一人ひとりのが専門化することによって、非常に高度な文化と文明を実現し維持している。逆に専門企業、流通、情報通信などがなければ、今、身の周りにあるほとんどの物を手に入れことはできない。そして、その文化・文明の基盤となるものはどれ…
日本語としての「トレンド」という言葉は、かつてのトレンディー・ドラマの影響か、流行とか洒落ているとかいう、ちょっと軽薄なイメージがつきまとっている場合があるので注意する必要がある。本来の「トレンド」という言葉はもう少し底の深い「時代の潮流…
マネジメントを行なうにあたって体系的な知識を持っていた方が良いかもしれない。しかし、その上で成果が上がらなければ意味がない。また、評価規準を明確にすることは、マネジメントを成功させるためには欠くことのできない重要な事項だ。ドラッカー名著集2…
フォード・モータースも、当初はベンチャー企業だった。そして、今でもベンチャー企業が陥りがちなあやまちを犯してしまったのだろう。ベンチャー企業の創立者は、自分のアイデアと方法論によって企業を起こし、また、それで成功していれば、自分のやり方に…
たしかに、ドラッカー以前にもマネジメントは存在した。それを体系化したことこそがドラッカーの偉大な業績なのだと思う。 既に存在はしていて誰もが知っているものでも、体系化されていなければ利用することができない。そのようなもの見つけて体系化するこ…
事業の成功とは何だろうか。自分達がやりたいことをやることではないことは明らかだろう。例えば、ある分野でのシェアでトップを取ることや、大きな売上げや利益を得ることだと定義したとしても。それらは、その事業を評価してお金を払ってくれる顧客がいな…
今日の頁は、この本の中では比較的長いが、それでもたった一頁の中に、ドラッカーの考え方の基本が凝縮してある。「マネジメント」「組織社会」「知識労働者」という基本となるキーワードの関連性が簡潔に書かれている。そして、「継続と変革」とは「創造的…
本文では「三、四年ごとに学校に戻らなければ時代遅れになる。」と書かれているが、そこまでしなくても、日々の情報収集や自分の専門分野のセミナーや勉強会に参加して、最新の知識を得る必要がある。 将棋のプロ棋士である森下卓九段は「棋士の仕事は研究で…
マネジメントの基本中の基本がフィードバック分析だと思う。フィードバック分析が継続的に行なわれているのならば、それだけで大抵の物事はうまくはこぶはずだ。 また、ドラッカーはフィードバック分析よって、自らの強みと改善点と無理なことを知ることがで…
今日の本文で述べられていることは、ビジョナリー・カンパニーのことを指しているように感じる。もちろん、今日の本文の引用元である『現代の経営』は『ビジョナリー・カンパニー』よりも四半世紀以上前に書かれている。 7 月 1 日のエントリでも述べている…
経済活動といっても、人の行動の結果といえる。また、経済は人の活動の一部にすぎないが、人の様々な活動に影響を受ける。受動的な部分から全体の流れを想像するよりも、能動的な全体からものを考える方が分かりやすい。すでに起こった未来―変化を読む眼作者…
世の中は常に変化している。変化しているからこそ、イノベーションが可能になる。自分が滞まっていても、誰かがイノベーションを起こす。だから、あらゆる事業は出来上がった途端に陳腐化しはじめる。いやむしろ、出来上がる前から陳腐化しはじめるといった…
人は言葉によって思考する。そのため、あらゆる概念は言語化しなければ、それを認識することができない。そして、その言語化した概念を利用して世界を規定する。また、社会は人間の活動の総和として存在するものなので、その人間をどのように認識するかによ…
社会の中で役割を持つということは、社会に対して貢献し成果をあげる責任をもつということで、そのためには、自らの問題として社会の問題を読みとき、成果に結び付ける努力を続けているということだと思う。社会の変化に追従しリスクを受け入れる覚悟をもつ…
組織のミッション(使命)を明確にすることは、組織の資源を集約して組織の活動を促進するためにとって重要なことだ。組織のあらゆるパートでの様々な局面で判断の基準になり、素早く的確な判断を行なうために必要なことだといえる。 進むべき方向を示す指針が…
企業であろうと非営利的組織であろうと、マネジメントの根本は変わらない。組織の使命を自覚すること、目標を持って行動し、ふりかえりを行なうこと、また、活動の価値を評価して、無駄な活動を切り捨てることなどは、どのような組織にも必要なことで、組織…
使命が明解でなければ目標は定まらない。そして、成果を挙げるうえでは目標の設定は不可欠だ。もちろん資源がなければ成果をあげるべく活動できない。 このようにして、成果をあげるためにマネジメントがあるといえる。マネジメント[エッセンシャル版] - 基…
今日の金言に挙げられている身体障害者雇用促進キャンペーンのスローガンと、本文で挙げられているアンドリュー・カーネギーの墓碑銘は、マネジメント本質を見事に表現していると思う。 言葉遊び的だが、人は誰でも出来ることしかできない。出来無いことを無…
本文で述べられているように、人的資源ほど効率の悪いものはない。しかし、効率が悪いからこそ改善の余地が大きく、大きな効果が期待できる。しかも、マネジメントを機能させれば、巨大な投資も必要ない。このような条件を合わせ持った事象を発見することは…
マネジメントは組織において、様々な専門的知識を用いた活動に成果をあげさせるために存在する。あらゆる分野の活動に必要とされる知識であり、誰もが関わりを持つ知恵である。そういう意味で、今日の頁で挙げられている「一般教養」という言い方は、マネジ…
体系化された理論は、学ぶためには大いに役立にたつ。しかし、今日の本文にある「意識決定の前提」にはならない。理論を踏まえた上で、そこに収まりきらない事実を発見したら、それが「すでに起こった未来」かもしれない。[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジ…
人は、信頼できる仲間と自らの能力を発揮出来る、やりがいのある仕事を前にすれば、不誠実なことをしたいと思はないだろう。そして、大局的には誠実な活動こそが組織に大きな成果をもたらす。前述のような仕事環境を構築できれば、マネジメントは成功してい…
現代の社会において、個人は組織との関わりを持たずに存在しえない。ゆえに、健全な組織がなければ、自由な個人も存在しえない。そして、組織の健全性を維持することこそがマネジメントの役割だ。ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践作者:…
組織の存在理由は、トップ・マネジメントの意思によって決定される。なにを使命とするか、その使命を全うするためになにを行なうべきか。それを決めるのがトップ・マネジメントであり、それが決まれば、組織の他の要素はそのための手段に過ぎない。ネクスト…
知識労働者はその一個人が、完結した生産システムといえる。ゆえに、仕事についての計画を持ち、自ら管理出来なければならない。 例えるならば、作家や音楽家、スポーツ選手やプロ棋士などと同じだといえるだろう。これらの人々も編集者やマネージャなど上位…
「知識労働者のもつ知識」を組織の資産として考えるならば、知識労働者に働き易く働き甲斐がある職場を提供することが、マネジメントの大きな役割だといえる。知識労働者にとって、自分の専門分野に於ける知的な挑戦は欠くべからざる物であるということも忘…
今日の金言は、事業の廃棄を判断するうえで、とても分かりやすく広く応用できる指標だと思う。 さらに、本文にはより具体的な三つの判断基準が挙げられている。第一の判断基準は破棄するのは勿体ないと感じることが多いと思われるが、徐々に業績が下がり、ま…
限りある資源を有意義な活動に集中することこそが、成功の秘訣でありマネジメントの目的なのだと思う。そのために最初にやるべきことが無用な物を見極めることだ。今まで無批判に行なわれてきた活動は、その無用な物を見つけやすい土壌なので、容易に組織の…
社会には多くの人の意図や意識が相互作用を起こすため、常に変化し続けるのだと思う。しかし、人間は決して変化への対応は得意ではない。むしろ、安定を求める気質が勝る。そして、組織は社会に対して貢献することに存在価値がある。つまり、個々の人間の気…
文明の意義は、資源を有効活用して、技術と文化を育むことではないかと思う。そのためにマネジメントは不可欠な存在なのだろう。むしろマネジメントこそが文明の本質であり、文明の意義を実現する手段なのだと思う。ドラッカー名著集2 現代の経営[上]作者:…