ネクスト・ソサエティ

『ドラッカー365の金言』6月14日・『ネクスト・ソサエティ』より

ビジョナリーカンパニーでメルクやフォードを例して挙げていた「 AND の才能」で、今日のページに書かれているのと同様のことが述べられている。 今日の頁の中には「意識してバランスさせなければならない」という言葉が三回も出てくる。つまり、意識的にし…

『ドラッカー365の金言』6月13日・『ネクスト・ソサエティ』より

知識労働者は自らの知識と経験によって、組織が必要とする専門分野の仕事について、独自の見解を持ち、適切な方法で処理できる存在だ。そして、その専門分野についての新たな見地は、知識労働者自身の資本である知識を増加させるという意味で、知識労働にと…

『ドラッカー365の金言』5月18日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文にあるような、第二次産業での異業種の企業連合が可能になったのも、やはり、情報の流通コスト限りない低下によってもたらされた、企業間の密接な連携が大きな要因となっているのだろう。今日の頁で挙げられていることは、情報距離が限りなく近く…

『ドラッカー365の金言』5月17日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられている二つのネットワーク型企業の形態は、管理の粒度は違うけれども、どちらもネットワーク管理の原則である分散管理を行なっているといえる。最初に挙げられている GM の例はとても分かりやすいけれど、トヨタの例は一見すると集中管…

『ドラッカー365の金言』5月16日・『ネクスト・ソサエティ』より

ドラッカーが挙げている、知識労働社会やネットワーク社会は雇用形態を多様化させる。そして、その様々な雇用形態の人々がフレキシブルに繋がって組織を作り上げる。そして、そこで働く知識労働者は、自らの能力が最大限に発揮できる場を求めて流動する。そ…

『ドラッカー365の金言』5月15日・『ネクスト・ソサエティ』より

社会が複雑化することによって、あらゆる分野の作業が複雑化し作業量が増大する。そうなると、今まで企業の一部門でまかなえていた業務が高度に専門化して、中堅以下の企業では専門の部門をもつことがコスト的に難しくなる。そこが、ニーズであり機会となっ…

『ドラッカー365の金言』5月14日・『ネクスト・ソサエティ』より

医療の分野は最も古い知識労働分野であり、最も先進的な知識労働社会でもある。ゆえに、現在の病院の姿は、今後あらゆる分野で必要になる知識労働組織のサンプルだといえる。今日の病院で行なわれているマネジメント手法は一つのお手本であり、また、病院で…

『ドラッカー365の金言』5月13日・『新しい現実』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられているメキシコの例に限らず、原則として保護主義が成果をあげることはないだろう。恐らく唯一の例外は衰退の危機にある伝統文化の保護だけだと思う。しかし、それにしても、単に保護するだけでは衰退は止められない。その文化の真髄を…

『ドラッカー365の金言』5月12日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文で挙げられているように、ある産業の就業者人口の割合が低下するということは、当然、順当な意味での発言力は低下するはずだけれど、逆に少ない人数で社会の重要な分野を賄っていることになるために、個々の発言力が増大する。より少ない人数に大…

『ドラッカー365の金言』5月8日・『ネクスト・ソサエティ』より

学校における競争は随分前から多くの人に認知されているけれども、知識労働者の競争はまだ認知度が低いように思う。ドラッカーが常々いっているように、知識労働者は個人が自らの知識を資産として、流動的なネットワーク社会の中で、世界中の競争相手との競…

『ドラッカー365の金言』5月6日・『断絶の時代』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

あらゆる分野で技術が進歩するに応じて必要とされる知識が増えていく。従来は技能職といわれていた分野でも、その基礎となり知識が膨らみ、知識労働者としての側面が強くなる。そして、さらに知識の量が増えると、一人の人間が把握できなくなり、チームとし…

『ドラッカー365の金言』5月4日・『ネクスト・ソサエティ』より

ドラッカーいう知識社会においては、知識が重大な価値をもつ。しかも、現在はインターネットの普及によって、情報伝達において距離と時間の制約がなくなっている。この二つの事柄の相乗効果によって、様々な分野で今まで近隣に存在しなければならないと思わ…

『ドラッカー365の金言』5月1日・『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

現在のように、複雑化・多様化した社会においては、資金があるだけでは成果をあげられない。高度に専門化した知識を有する知識労働者を適切に融合して、複雑な社会に対応しなければならないのだと思う。そういった状況の中で、優秀な知識労働者を惹きつける…

『ドラッカー365の金言』3月27日・『ネクスト・ソサエティ』より

知識はインターネットを介して流通することが出来る。そして、インターネットの普及で情報の流通コストは限りなく 0 に近づいた。 e-mail を始めとするインターネットを利用した情報伝達 tool の価値は、そのまま利用できる data を安価で容易にやりとりでき…

『ドラッカー365の金言』3月26日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文の最後の段落で挙げられている、現場のマネジメントの延長線上のトップマネジメントと、事業全体のための機関としてのトップマネジメントの違いはなにか。前者は上下の関係性に基づいた管理で、スポーツでいえば監督の立場。後者は逆に横のつなが…

『ドラッカー365の金言』3月23日・『ネクスト・ソサエティ』より

e コマースにとって、最も重要なのが配送システムだ。ドラッカーは e コマースは距離を無したといっているが、それは顧客が商品を欲っして、商品を選び、そして決済するまでの話しだ。その後に顧客の手元に商品が届くまでには物理的な輸送が必要で、この部分…

『ドラッカー365の金言』3月22日・『ネクスト・ソサエティ』より

昨日の頁で取り上げられていた e コマースに比べて、 e ラーニングはこの十年であまり変わっていないように思う。 昨日の頁ではドラッカーはこうなるといっているけれど、今日の頁ではこうしろといっている。そして、ドラッカーがこうしろ、といったことは大…

『ドラッカー365の金言』3月21日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の引用元である『ネクスト・ソサエティ』が出版されてから既に十年近く経ってしまって、さすがに今日の頁から直接示唆を得るのは難しくなっている。しかし、その事実こそがドラッカーの慧眼を物語っていると思う。 今日の頁に書かれていることが、実際に…

『ドラッカー365の金言』3月10日・『ネクスト・ソサエティ』より

変化を脅威と考えるのは馬鹿げていると思う。変化のない世界は単に停滞しているだけだろう。変化がなければチャンスもない。自分の枠を定めてしまってはチャンスとしての変化に出会う機会を狭めてしまう。今日の本文にあるように本当の変化と流行とを見極め…

『ドラッカー365の金言』3月1日・『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』より

プログラム開発の現場では、かつては事前の計画を重視して膨大な仕様を作成し、それに基づいてプログラムを作成する方法が主流だった。しかし、事前の計画は机上の空論と化すことが多く、完成したプログラムが顧客の意図と解離することが少なくない。 そのよ…

『ドラッカー365の金言』2月26日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の頁で挙げられている三つのモデルは限定的な成功であり、本文の中でそれぞれのモデルの失敗した経緯が明らかになっている。失敗の要因を知ることは問題解決の第一歩だ。もちろん、それだけで解決するわけではないが、それでも、今日の頁で述べられてい…

『ドラッカー365の金言』2月5日・『ネクスト・ソサエティ』より

人口の傾向というものは、大きなうねりで、数年から数十年先の傾向が確定していて、よほどのことがなければ変化しない。 現在の日本のトレンドが若年層から中高年層にシフトしているのは、ネクスト・ソサエティがすでに到来していることを意味しているのだろ…

『ドラッカー365の金言』1月30日・『ネクスト・ソサエティ』より

日本語としての「トレンド」という言葉は、かつてのトレンディー・ドラマの影響か、流行とか洒落ているとかいう、ちょっと軽薄なイメージがつきまとっている場合があるので注意する必要がある。本来の「トレンド」という言葉はもう少し底の深い「時代の潮流…

『ドラッカー365の金言』1月9日・『ネクスト・ソサエティ』より

組織の存在理由は、トップ・マネジメントの意思によって決定される。なにを使命とするか、その使命を全うするためになにを行なうべきか。それを決めるのがトップ・マネジメントであり、それが決まれば、組織の他の要素はそのための手段に過ぎない。ネクスト…

『ドラッカー365の金言』10月19日・『ネクスト・ソサエティ』より

一元的な価値規準は、環境にはまると爆発的な発展を遂げるが、その分、環境の変化に追従できず脆いという面を合わせ持つ。 今日の金言に挙げられているようなことをしてしまうトップは、組織の内部に対しても外部に対しても、感性が鈍いのだと思う。そのよう…

『ドラッカー365の金言』8月9日・『ネクスト・ソサエティ』より

今日の本文では、企業研究所は陳腐化したといっているが、8/7のエントリーで挙げた、パロアルト研究所や SONY の CSL はまだ陳腐化していないと思う。考えてみると、この二つの研究所はどちらも情報技術を研究している。情報産業においては企業研究所の役割…

『ドラッカー365の金言』6月24日・『ネクスト・ソサエティ』より

「都市の文明化が課題」というドラッカーは現在の都市は文明的でないと考えているのだろうか。言われてみると、今の日本の都会でも隣人とのコミュニケーションが希薄になっていることが問題視されている。それを考えると、たしかに人と人が連帯しないような…