マネジメント・フロンティア

『ドラッカー365の金言』6月6日・『マネジメント・フロンティア』より

組織としての、目的や目標…つまり、ミッションが明確でないと、ネットワークの各ノードが自律的に行動できない。 それは、オーケストラにおける楽譜、病院におけるカルテに相当する。組織を構成する誰もが自分の行うべきことを決定する指標となり、行動を促…

[新しい現実]『ドラッカー365の金言』5月11日・『マネジメント・フロンティア』『新しい現実』より

多くの業種で業務の競争がグローバルにならざるを得ないのならば、そういった企業や組織に関わりをもつ全ての組織が、為替変動のリスクを考慮しなければならなくなる。そして、小さな企業や組織でも資金調達の国際化が必要になるのだろう。マネジメント・フ…

『ドラッカー365の金言』4月1日・『マネジメント・フロンティア』より

本文で挙げられている医療との共通性と同じように、マネジメントは工学的であると思う。実践し検証して有益な方法を体系化して知識とする。そして、その知識を実践に適用して成果をあげる。というプロセスは、工学と全く同じといえる。しかし、同時に対象が…

『ドラッカー365の金言』3月4日・『マネジメント・フロンティア』より

あらゆるアイデアはなんらかの示唆を含んでいる。そしてそのアイデアが、イノベーションに育つかどうかは、必要とされる技術が成熟しているかどうか、そして、事業化に向けて必要とされる地味なプロセスをこなす忍耐と、資金があるかという部分が大きいと思…

『ドラッカー365の金言』3月2日・『マネジメント・フロンティア』『明日を支配するもの』より

本文で挙げられている分割払いも、個人の信用保証の迅速化や、請求や支払の事務処理の合理化という、積み重ねられた細かな技術革新の土台の上に、消費者の昔からの欲求を結び付けて実現されたといえる。 分割払いに匹敵する商取り引の改革といえる e コマー…

『ドラッカー365の金言』1月27日・『マネジメント・フロンティア』より

たしかに、ドラッカー以前にもマネジメントは存在した。それを体系化したことこそがドラッカーの偉大な業績なのだと思う。 既に存在はしていて誰もが知っているものでも、体系化されていなければ利用することができない。そのようなもの見つけて体系化するこ…

『ドラッカー365の金言』12月17日・『マネジメント・フロンティア』より

事業の成果は人がもたらすものだ。人が気持ち良く働けなければ成果も上がらない。買収された企業に所属していた人達は、否応なしに環境の変化に対応させられる。それだけでも、相当なストレスなのだから、それを乗り越えて、気持ち良く働くには相応の手当が…

『ドラッカー365の金言』12月16日・『マネジメント・フロンティア』より

本文で述べられている、買収された側のトップの心理はとても分かりやすい。しかも、買収は事業の戦略に基づいて行なわれ、当然その戦略の中では買収した事業は重要な役割を持っているはずなのだから、トップの意志統一は決しておろそかにできない。であるな…

『ドラッカー365の金言』12月15日・『マネジメント・フロンティア』より

あたりまえのことだが、買収が完了すれば、買収した企業の製品と市場や顧客は、自らの製品と市場と顧客になる。さらにあたりまえだが、自らの製品と市場や顧客を尊重しない企業が成功するはずはない。マネジメント・フロンティア―明日の行動指針作者: P・F.…

『ドラッカー365の金言』12月14日・『マネジメント・フロンティア』より

そもそもドラッカーは 8 月 1 日の頁で、事業の多角化を調和させるには、市場か技術の共通性が必要だといっている。この原則は当然、企業買収による多角化にも当てはまる。むしろ、元々違う文化を持った企業を融合するのだから、より厳密に適用するべきなの…

『ドラッカー365の金言』12月13日・『マネジメント・フロンティア』より

買収される側が買収する側に価値を与えるのは当然だろう。そうでなければ、そもそも買収するわけがない。しかし、双方の企業が融合して一体となるには、買収する側が買収される側に必要とされなければならないのだろう。マネジメント・フロンティア―明日の行…

『ドラッカー365の金言』12月12日・『マネジメント・フロンティア』より

財務分析で収益率を目的に企業を傘下に入れるということは、グループ全体の一貫性が失われ、非効率を産むのだろう。ひどい場合はグループ内での軋轢が発生するかもしれない。グループ全体として効率が向上しなければ、そのような買収は、リスクを抱え込むだ…

『ドラッカー365の金言』12月11日・『マネジメント・フロンティア』より

本文で挙げられている六つの原則は、第一の原則に集約される。第二から第四の原則は、買収される企業の事業が買収する企業にとって、必要不可欠なパーツであるということを表している。そして、第五の原則は、必要不可欠だからこそ 、一刻も早く融合し一体化…

『ドラッカー365の金言』11月30日・『マネジメント・フロンティア』より

人を評価し意欲を引き出す道具としての昇進というのは昇進する当人にとっても組織にとっても自己欺瞞を生むと思う。昇進のためだけに用意されたミドル層は当人のやる気を減退させ、組織の情報流通を妨げ、良い所は一つもない。人を評価するのに本当に必要な…

『ドラッカー365の金言』11月28日・『マネジメント・フロンティア』より

理論だけで、現業の問題が解決するはずはない。問題解決をするには、現業の泥臭い部分を知った上で、絡み合った糸を断ち切らずに解きほぐすような方法を考え出さなければいけないのだと思う。また逆に、現業に浸かり過ぎてしまうと、糸が絡んでいることが見…

『ドラッカー365の金言』11月27日・『マネジメント・フロンティア』より

スタッフ部門の成果を評価するためには、なんらかの形で現業部門からの情報を必要とする。漠然とした目標しかないスタッフ部門が肥大化すると、様々な形で現業部門に無駄な要求をすることになる。だから、スタッフ部門は必要最小限に抑える必要がある。 そし…

『ドラッカー365の金言』10月26日・『マネジメント・フロンティア』より

マネジメント心おきなく力を発揮するためには、労働組合に限らずフィードバックの機構が重要だと思う。 マルセイバターサンドで有名な六花亭製菓には、「一人一日一情報制度」というものがあり、社長は毎朝三時間をかけて 600 通の投稿全てに目を通し、内容…

『ドラッカー365の金言』9月22日・『マネジメント・フロンティア』より

数年後どころか、今問題が起こっても手を貸せないような人物が意志決定に大きく関与している場合も少なくない。 ベテランの管理者が基準の設定や紛争の解決にあたるような仕組みを作る、というのは、組織を健全に保つ秘訣かもしれない。マネジメント・フロン…