『ドラッカー365の金言』5月28日・『明日を支配するもの』より

 知識労働者として成果をあげているならば、継続的な学習の重要性については敢えていうまでもないと思う。しかし、自分の専門分野の知識について同僚に伝えることが、同じ位重要だとは感じてはいないかもしれない。

 知識労働者は各々の分野の高度の専門家であるということは、誰もが同僚の仕事について同僚以上の知識は持ち得ないということになる。また、高度に専門化した知識は単独では成果を生み出せない。多くの分野の専門家が協調しなければ仕事としての成果をあげることができない。この二つのことを理解すれば、なぜ教えるべきかは明白だろう。

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

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