『ドラッカー365の金言』6月28日・『「経済人」の終わり』より
ここでいう経済発展を、個人に置き換えて個人の所得増と考えると、より理解しやすいと思う。所得を増やすことは、うっかりするとそれ自体が目的化してしまうけれども、本当はより良い人生をおくるための手段にすぎない。社会は個人の集合なのだから、この考え方を広げて社会に適用したものが経済発展の本当の目的だといえる。
「信条としての資本主義」についてのくだりは、誰でも知っているはずなのに概して忘れられがちなことだと思う。
最後の、「資本主義以前の信条」については、ちょっとピンとこないけれども、ディケンズの「クリスマス・キャロル」みたいなイメージなのだろうか……でも、スクルージのような人物は、現代でも良くは思われないのだから、違うかもしれない。
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