『ドラッカー365の金言』7月23日・『マネジメント』より

 売上増よりもシェアが大事というのは、本文を読めば至極当然だと思われるが、売上げは企業を経営する上でとても重要な数字なので、つい、そちらに注目してしまうこともあるのだろう。

 また、市場のリーダー的地位を占めることが、むしろ危うい立場だというのも、ドラッカーに言われればもっともだが、やはり忘れられやすいことだと思う。ちょっと古いけど LD に対するビクターとか、 DOS-V 出現時の NEC とか、比較的最近ではフラットパネル・ディスプレイに対する SONYBlu-ray に対する東芝とか、枚挙にいとまがない。

 本文では「上限よりも最適」が良いと言っているけれど、慢心に陥らないように組織をコントロールできる場合は上限を狙ってもよいのではないだろうか。*1

ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践

ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践

*1:でもきっと、慢心をコントロールするよりも、ほどほどを目指す方が簡単ということかもしれない……