『ドラッカー365の金言』7月27日・『未来への決断』より

 本文の引用元である『未来への決断』は 1990 年代に書かれた本だけど、その時点で、本文の冒頭にあるような価格設定が主流だったとはちょっと驚きだ。しかし、大きな組織では間違いだと分かっていることでも、従来のやり方を改変して正しい方向に向けるのには、相当な時間がかかるのだろう。*1

 それから 20 年近く経って、今ではさすがにこんな考え方をしている企業はないと思う。しかし、本文が書かれた時点で GE から 100 年近く経っているにもかかわらず、それを実践できていなかったのだから、 20 年くらいでは変わっていないところもあるかもしれない。もし、そのような会社や製品市場を見つけたら、イノベーションのチャンスかもしれない。

未来への決断―大転換期のサバイバル・マニュアル

未来への決断―大転換期のサバイバル・マニュアル

*1:個人的には、組織の意志決定には慣性の法則があって、組織の規模が大きくなればなるほど、方向転換に要するエネルギーが大きくなる。と、考えています。