『ドラッカー365の金言』7月30日・『永続的コスト管理』より

 「屋根が落ちるか」という言い方は素晴らしいと思う。本当に大事な柱さえあれば、あとはほとんど無駄な活動だ、ということを非常にイメージしやすく表現している。

 実際に無駄な活動や作業というのは驚くほど多いのだと思う。トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一さんの著書『トヨタ生産方式』に、車のドアなどを加工する大型の金型の段取り変えで、当初は半日掛っていた作業を、改善を重ねて 10 分未満で出来るようにしたという話がある。もちろん、技術的な改革もあるけれど、無駄の解消も相当行なわれているはず。

 本文の最後の企業の例は、正にトヨタの改善活動が当てはまると思う。
トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして