『ドラッカー365の金言』11月3日・『明日を支配するもの』より

 人は情報がなければ判断や意志決定ができない。戦争においては孫子の時代から情報の重要性が説かれているし、現代では情報戦が主戦場といえるだろう。スポーツにしても、野球などは、広島東洋カープ王シフトを実施するのにあたって、東洋工業が所有していたコンピュータを利用したとか、盗塁の日本記録をもつ福本豊選手が 8 ミリフィルムで投手の癖を研究した、など古くから情報戦のエピソードが数々あるし、野村監督の ID 野球も情報の重要性を証明している。おそらく他のスポーツでも同様だろうと思う。

 経営者の仕事というのは、いわば未来を予測することといえる。未来は誰にも判らないというが、十分な情報があれば実用的な未来予測ができるというのは誰でも実感しているはずだ。誰でも出掛ける時に天気予報を見るのは、それを立証していると思う。

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

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