『ドラッカー365の金言』3月28日・『明日を支配するもの』より

 ドラッカーはノンカスタマーという言葉を比較的よく使う。経営者であればきっと、顧客(カスタマー)という言葉は毎日のように口にすると思う。けれども、非顧客(ノンカスタマー)という言葉を意識的に使うことは稀ではないだろうか。

 顧客と非顧客の間には、明確な境はない。もちろん、組織が提供する製品やサービスを利用しているかどうかの区別はあるけれども、偶々利用している人と利用を検討している人とでは、どちらがより興味を持ってくれているかは判らない。そして、未来の顧客も非顧客の中にいる。

 ノンカスタマーという言葉は、市場や世間と同じ程度には使うべき言葉だと思う。

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

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