『ドラッカー365の金言』7月18日・『イノベーションと起業家精神』より

 「信頼性の高い機会」という言い方は面白いですね。

 機会とかチャンスというのは、つい、偶然とか、天から降ってくるもの、という風に考えてしまうけれど、ドラッカーはそんな甘い考えを認めず、決して不確かなものではなく、自分で見つけ出すべきものだ。と、言っている。

 人口にかかわる数字というのは、数十万、数百万の単位なので、サンプル数が多くバラツキが少ないということ。そして、今年生まれた赤ん坊のほぼ全員が、六年後に小学校に入学し、十二年後に中学校に入学するということは、現在の日本においては確実に予測できることだし、その後の人生についても、概ね確率で予測できる。たしかに、何が起るか、そしてそれがいつ起るかということを容易に予測できる変化だといえる。

 そして、最後にはやはり、行動しなければ意味がない、と書いてある。

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)