『ドラッカー365の金言』8月20日・『イノベーションと起業家精神』より

　価格のつけ方による戦略といえば、量産効果とか薄利多売戦略が一般的だが、これらも最初に発見された時はイノベーションだったのだと思う。比較的最近のこのてのイノベーションとして思い浮かぶのはサンリオだ。ディズニーはキャラクタを徹底的に保護して、高い付加価値をつけるという手法を開発したが、“ご当地キティ”はそれとは正反対のキャラクタの薄利多売戦略だと思う。*1

新訳 イノベーションと起業家精神〈上〉その原理と方法 (ドラッカー選書)

*1:キャラクタのイメージを徹底的に破壊することで、逆にキャラクタのアイデンティティを確立するという手法は日本人でなければ創造できない、詫び寂びの心とも通ずる達観した境地を感じる。