『ドラッカー365の金言』12月6日・『明日を支配するもの』より

 本文冒頭で挙げられている「かつての原価計算」が考案された頃は、おそらく製品の構成要素に品質保証やアフターサービスは含まれていなかったのだろう。そしてその後、製品の構成要素が複雑になってくる中で 、その古い基準の原価計算だけで経営が成り立ったのは、経営者の経験とセンスから導き出される、いわば勘に過ぎなかったのかもしれない。しかし、今は情報処理の技術も発展して、様々な構成要素の関連性を考慮できるようになっているのだから、勘に頼らざるを得ない部分はずっと小さくなっているはずだ。

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命